『警視庁アウトサイダー』西島秀俊の観察眼が光る 『はぐれ刑事』へのリスペクトも随所に
ちなみに故・藤田まことさん主演ドラマ『はぐれ刑事純情派』(テレビ朝日系)にレギュラー出演していた過去がある西島が本作で30年ぶりにテレ朝連ドラの刑事役を演じる巡り合わせもあってだろう、英児はデスクに藤田さんが演じていた安浦刑事の色紙を飾り、なぜか3台所持しているスマホのうち1台の着信音はお馴染み『はぐれ刑事純情派』のオープニングソングだ。
さて、光輔の寮の部屋の扉裏に貼られた過去の事件を報じる新聞の見出しは「ホステス殺害 警察官逮捕」。彼の脳内では女性が何者かによって大きく振り上げられた包丁に刺されるシーンが再生され、今回の事件についても「それでも刺したのはたった2箇所ですよ」と気になる言葉を残す。そして新聞の隣に貼られているのはどうやら当時の捜査資料のようで、死因は「出血性ショック死」、刺し傷は18箇所見つかったようだ。事件現場は長野の住所になっていた。
番組公式サイトの相関図によると、反社会勢力の撲滅を声高らかに掲げる若手政治家のホープ・小山内雄一(斎藤工)は地元・長野県警の組織対策犯罪課で経験を積んだのち政界に進出したようで、光輔が真相を追っているらしいこの事件とも関わりがありそうだ。さらに、どうやら英児が桜町中央署に左遷されるきっかけとなったトラブルにも関係しているらしい。小山内がアイスピックで氷を割り続ける後ろ姿がなぜか薄気味悪く思い起こされる。
■放送情報
『警視庁アウトサイダー』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:西島秀俊、濱田岳、上白石萌歌、斎藤工、片岡愛之助ほか
原作:加藤実秋
脚本:髙橋泉
音楽:末廣健一郎
演出:木村ひさしほか
ゼネラルプロデューサー:服部宣之
プロデューサー:藤崎絵三、長谷川晴彦、山形亮介
制作協力:KADOKAWA
制作:テレビ朝日
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