『コンフィデンスマンJP 英雄編』でも発揮 瀬戸康史の“かわいい”だけじゃない多面的な魅力

瀬戸康史の多面的な魅力

 ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)……、『コンフィデンスマンJP』シリーズの仲間たちがテレビに帰ってきた。フジテレビ系では1月2日、3日の2日間にわたり『コンフィデンスマンJP』ドラマシリーズ、特別番組『コンフィデンスマンJP 運勢編』が一挙放送中のほか、1月3日の21時からは映画第3作目にあたる『コンフィデンスマンJP 英雄編』が地上波初放送される。『エルピスー希望、あるいは災いー』(カンテレ・フジテレビ系)で改めて存在感を見せた長澤まさみの活躍はもちろん、『コンフィデンスマンJP』シリーズの持ち味でもある豪華ゲストの共演にも心が躍る。ここで真っ先に注目したいのが、『コンフィデンスマンJP 英雄編』でインターポールのエリート捜査官・マルセル真梨邑役を演じた瀬戸康史の存在だろう。

 瀬戸はミュージカル『テニスの王子様』1stシーズンで3代目の菊丸英二を好演し、一躍知名度を上げる。その愛らしいルックスから、かわいさややんちゃさが前面に出る役を多く演じ、そのたびに潤んだ瞳やキュッと上唇の上がったアヒル口で多くの視聴者を魅了してきた。その一方で、キャリアとともに役の幅はどんどん広がっていく。2011年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(NHK総合)では、大河の美少年枠ともいえる森蘭丸役で時代劇に初挑戦。その後、連続テレビ小説『あさが来た』(NHK総合)で朝ドラ出演を果たし、『海月姫』(フジテレビ系)では女装男子役も好演した。

瀬戸康史は女性にとって“最強の味方”だ! 『海月姫』蔵之介役が絶賛されるワケ

フジテレビ月9ドラマ『海月姫』の主人公はクラゲオタク女子、倉下月海(芳根京子)だが、そのヒロインを差し置いて、彼女にオシャレの楽…

 『透明なゆりかご』(NHK総合)での真っ直ぐな由比朋寛医師や、『ルパンの娘』シリーズ(フジテレビ系)の真面目で爽やかな警察官ながら泥棒一家の娘と恋に落ちてしまう桜庭和馬も忘れられない。葛藤、決意、自らのポリシーなど細やかな心情描写が要される役も堂々と演じ、出る作品出る作品、違った表情を見せる新鮮さで、瀬戸はますます多くのファンを夢中にさせてきた。

瀬戸康史が生み出す愛すべき“トキューサ” 『鎌倉殿の13人』イチの癒やしキャラに

残す放送も5回となったNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。主人公の北条義時(小栗旬)がダークに、シビアな決断をしていくほど息子で…

 記憶に新しいのが、2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)での愛されキャラ、トキューサこと北条時房である。波乱の多い展開の中で、視聴者にさりげなく一息つかせてくれたトキューサは番組随一の癒やしだった。後鳥羽上皇(尾上松也)の懐にすんなりと入れたのも蹴鞠の腕前だけでなく彼の愛嬌によるところが大きかっただろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる