『チェンソーマン』マキマの怪しさが色濃いものに 新生特異4課メンバーの解説も
最後に紹介されたのは、天使の悪魔。彼の存在は面白くて、なぜなら天使とは「神の使い」として広く認識され、一見“恐怖”とは程遠いものに思えるから。しかし、人間にとって超越的なものはいつだって畏怖の対象になるのだ。だからこの悪魔の能力も相当強い。加えて、「堕天使」という存在もあるからこそ、『チェンソーマン』のOPにもオマージュが登場している映画『コンスタンティン』や、ドラマ『スーパーナチュラル』などでもそうだが、作品の中で天使が“実は悪いやつ”として黒幕、悪者に描かれることも多い。
そんなふうに、悪魔や魔人が登場するたびにその存在がどのようにして人間から恐れられているのか考える楽しさ、それを踏まえた上で強さを想像してみる楽しさもある本作。いよいよ物語も佳境に入る中で、岸辺との会話、そしてヤクザの脅し方からしてマキマの底知れぬ恐ろしさが顔を出しつつある。漫画では序盤から“そういう感じ”は少し抑えられていたのだが、アニメ版は最初から怖そうな雰囲気が漂っていたので、正直あまり驚かないかもしれない。岸辺がマキマに言ったセリフ、そしてマキマがヤクザの組長に対して“必要悪”を解くセリフは、彼女の正体を掴むうえで是非覚えておいてほしい。
アキは沢渡と対峙するが、彼女の契約するヘビの悪魔が丸呑みした悪魔を使役できるというチート能力を持っていることが判明。姫野の幽霊の悪魔を利用されることは、アキにとって精神的にかなりダメージになるのだ。加えて、幽霊の悪魔自体パワーが強く、締め殺されてしまいそうなアキ。「未来の悪魔」が予言した“最悪の死”は、こんなにもすぐ彼に訪れてしまうのか。
■放送・配信情報
『チェンソーマン』
テレビ東京ほかにて、毎週火曜24:00〜放送
Amazon Prime Videoにて、毎週火曜25:00〜最速配信
各プラットフォームにて、毎週水曜25:00〜見逃し配信
キャスト:戸谷菊之介(デンジ)、井澤詩織(ポチタ)、楠木ともり(マキマ)、坂田将吾(早川アキ)、伊瀬茉莉也(姫野)、高橋花林(東山コベニ)、八代拓(荒井ヒロカズ)、津田健次郎(岸辺)、内田真礼(天使の悪魔)、花江夏樹(サメの魔人)、内田夕夜(暴力の魔人)、後藤沙緒里(蜘蛛の悪魔)、大地葉(沢渡アカネ)、濱野大輝(サムライソード)
原作:藤本タツキ(集英社『少年ジャンプ+』連載)
監督:中山竜
脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:杉山和隆
アクションディレクター:吉原達矢
チーフ演出:中園真登
悪魔デザイン:押山清高
美術監督:竹田悠介
色彩設計:中野尚美
画面設計:宮原洋平
音楽:牛尾憲輔
オープニング・テーマ:米津玄師「KICK BACK」
挿入歌:マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」
エンディング・テーマ:
ano「ちゅ、多様性。」
Eve「ファイトソング」
Aimer「Deep down」
Kanaria「大脳的なランデブー」
syudou「インザバックルーム」
女王蜂「バイオレンス」
ずっと真夜中でいいのに。「残機」
TK from 凛として時雨「first death」
TOOBOE「錠剤」
Vaundy「CHAINSAW BLOOD」
PEOPLE 1「DOGLAND」
マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」
アニメーションプロデューサー:瀬下恵介
制作:MAPPA
©藤本タツキ/集英社・MAPPA
公式サイト:https://chainsawman.dog/
公式Twitter:@CHAINSAWMAN_PR