『シュルプ』キム・ヘスが我が子の死の真相を暴く カン・チャニを待ち受ける結末やいかに

 王妃イム・ファリョン(キム・ヘス)はどんなに困難だろうと必ず子と向き合う母親だ。傘となる母親の存在が、子どもにとってどれだけの心強さになるだろうか。Netflixで配信中の『シュルプ』では、トラブルメーカーの三男ムアン大君(ユン・サンヒョン)がたくましい成長ぶりをみせる。

 ある日突然、父親となったムアン大君。チョウォル(チョン・へウォン)は誰にも告げずムアン大君との子を産んでいたのだ。しかし、賎民の自分から生まれた我が子の人生を哀れみ、母親になることを諦めたチョウォルはファリョンに赤子を託す。どうしたら生まれたばかりの我が子を手放す決断ができようか。けれど、それは子を愛するがゆえの選択で、他に方法が分からなかったのだろう。

 大妃(キム・ヘスク)に生後間もない世子と引き離された経験のあるファリョンは、チョウォルがどれだけ辛いのかを知っている。そして、ムアン大君はファリョンが赤子をあやすのを見て、自分がどれだけ大切に育てられてきたのかに気づく。自分が親になって初めてわかる母親の偉大さ。身分の違う2人が家族になるのは容易ではない。それでもファリョンはいつも息子たちの幸せを優先し覚悟を共にしてきた。これまでファリョンに守られてきたムアン大君は、頼りないながらも今度は自分が大切な人を守る番だ。その姿に目を細めて大きく頷きながらあたたかく見守るファリョンが目に浮かぶ。子の成長は誇らしさで胸がいっぱいになるとともに安堵する瞬間でもある。

 世子夫婦が床入りをしなかった噂が宮中に広まり、大妃に責められても全く動じなかったのは世子嬪のユン・チョンハ(オ・イェジュ)だ。大妃は手懐けやすそうな駒を選んだつもりだが、どうやら一番手強い相手を引いてしまったようである。一方で、世子の誤解を解いたファリョンが、100%の成功率を誇る床入りのスペシャリストを用意。2人の可愛らしいやり取りに笑みがこぼれる視聴者も多かっただろう。どうか輝かしい未来を見せてほしいと願わずにはいられなかった。

 明と暗のストーリーが描かれる本作だが、今回は闇の部分に大きくフォーカスされる。それ、クォン医官(キム・ジェボム)の正体がテイン世子の弟でありユン廃妃(ソ・イスク)の子イ・イクヒョンと明かされたからだ。ファリョンがクォン医官を宮殿に戻したのは亡くなった長男(ぺ・イニョク)の死因を明かすため、クォン医官はテイン世子が殺害された証拠を掴むために、お互いを探りあう緊張が続く。

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