仲野太賀&菅田将暉、高め合い並走する2人の歩み 『ジャパニーズスタイル』で見せた信頼

 11月5日放送の『ジャパニーズスタイル』(テレビ朝日系)第3話に菅田将暉が出演する。仲野太賀主演の本格シットコムとしてスタートした本作で、菅田が演じる小野は、主人公・哲郎(仲野太賀)の高校時代の親友だ。バレーボール部の元キャプテンで、劇中で名前だけ言及されていた小野の登場がさらなる波乱を巻き起こす。

 同級生で誕生日の近い仲野と菅田は、同世代の俳優として多くの作品で共演しており、映画やドラマに欠かせない存在だ。常に新作が待ち望まれる役者で、異なる個性の持ち主である2人はプライベートでも交友があり、互いにその実力を認め合う間柄である。

 仲野と菅田といえば、2021年4月期に放送された『コントが始まる』(日本テレビ系)で神木隆之介とお笑いトリオ「マクベス」を演じたことが記憶に新しい。ブレイクを目指して同居生活を送るマクベスの日常は笑いと涙に彩られており、ありふれた青春の日々がステージ上のコントに昇華される一連のストーリーで、2人は息の合った掛け合いを繰り広げた。

 2人の出会いは2012年にさかのぼる。『日曜日の初耳学 2時間SP』(TBS系)の菅田のインタビューによると、戦時中から戦後にかけての学校を舞台にした『ブラックボード~時代と戦った教師たち~』(TBS系)で、仲野と菅田は生徒役として出演。役作りで試行錯誤していた菅田は、完璧な戦災孤児として目の前に現れた仲野に衝撃を受けた。2014年には、ともに第6回TAMA映画祭で最優秀新進男優賞を受賞。2017年から雑誌『CUT』(ロッキング・オン)で「菅田将暉と仲野太賀の夢で逢えたら」を連載するなど交流は多岐に及び、俳優としてステップアップしてきた。

 若くして映画、ドラマ、舞台で代表作を残した菅田と比べると、仲野はどんな役も器用にこなすバイプレイヤー的な見方がされることが多い。実際のところ、役者としての仲野を誰よりも買っているのは菅田で、折あるごとに仲野へのリスペクトを表明してきた。気心の知れた2人は創作のパートナーでもあり、菅田の2ndアルバム『LOVE』初回生産限定盤に収録された47分のショートフィルム「クローバー」は菅田の初監督作であるが、主演に仲野を起用。また、カメラマンとして活動する仲野の被写体に菅田がなることもしばしばである。

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