サノスに匹敵するヴィラン、征服者カーン登場 『アントマン』最新作の特報映像を解説
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします!
10月24日深夜(25日未明)、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作にして『アントマン』シリーズ第3弾『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の特報映像とキービジュアルが世界同時に解禁となりました。前日から米『アントマン』公式Twitterおよび監督のペイトン・リードのTwitterにおいて“もうすぐ大発表があるよ”と予告しており、この段階からファンの間では大盛り上がりでした。
今回の発表により邦題は『アントマン&ワスプ:クアントマニア』、日本の公開日もアメリカと同時の2023年2月17日とアナウンスされました。ライター的には邦題が決まってとてもよかった(笑)。というのも原題の『Ant-Man and the Wasp: Quantumania(原題)』の「Quantumania」部分をどうカタカナ表記すべきかわからなかったからです。
ちなみに「Quantumania」とは、Quantum(量子)とmania(マニア)を合わせた造語。量子、つまり量子世界というのはアントマン映画にとって大事な舞台です。量子とは原子よりもさらに小さな物質やエネルギーを形作っているものの最小単位で、この量子の世界では我々の物理的法則があてはまらない、ということだそうです。で、MCUのアントマン映画においては、①この量子世界に行くためにピム粒子を使って小さくなる=つまりアントマンみたいになる必要がある。②量子世界においては時間の概念が違う。だからここを使ってタイムトラベルができる。③量子世界自体が我々の世界とは違う異世界になっている。というふうに描かれています。この②の設定を使って『アベンジャーズ/エンドゲーム』においてアベンジャーズの面々が時空を旅し、過去の世界からインフィニティ・ストーンを集めたわけですね。また、③で描かれた異世界としての量子世界の中でホープ(ワスプ)の母であるジャネット(初代ワスプ)がずっと彷徨っていたということが『アントマン&ワスプ』で描かれました。
というわけで今回の『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、この量子世界の中でのアントマン一行の冒険が描かれるようです。
マニアが何をさすのかわかりませんが、この量子世界を狂ったようにひっかきまわすなにかがいるということでしょうか? 『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の“マッドネス(狂気)”に通じる、とんでもないことが起こるということかな?
特報映像の流れを見ると、アントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)は世界を救った英雄の一人としてセレブ扱い。『アベンジャーズ/エンドゲーム』で無名のヒーローだった時とは大違いです。また、『アントマン』第1作で、クビになったアイスクリーム屋さんでも名誉店員として称えられています。しかし、彼の娘キャシー(キャスリン・ニュートン)が量子世界とコンタクトをとるデバイス(衛星)を作ったことで異変が起き、アントマン/スコットとワスプ/ホープ(エヴァンジェリン・リリー)、および初代アントマンのピム博士(マイケル・ダグラス)、初代ワスプことジャネット(ミシェル・ファイファー)が量子世界に引き込まれてしまうわけです。そしてこの家族5人で量子世界を旅することになります。しかし、この世界にずっと囚われていたジャネットは量子世界がヤバいことを知っている。ヤバい誰かがいることを知っている。だからキャシーの試みにも「やめなさい!」と制止したわけです。