アンジェリーナ・ジョリーによるブラッド・ピットへのDV訴訟 ハイライトを解説
また、今回ジョリーが反訴するきっかけとなった、フランスのワイナリー(シャトー・ミラヴァル)の所有権(株式)を巡る訴訟については、ジョリーがピットに無断で、自身の所有権(株式)をライバル会社であるストゥーリ・グループ(Stoli Group)に売却したことが事の発端だ。
シャトー・ミラヴァルは、2人が恋人関係であった2008年に共同購入されたワイナリーで、結婚式を挙げた思い出の場所でもある。
ピットは離婚の条件として、両者とも、相手の同意なしにワイナリーの所有権(株式)を売却することはできないという「相互の合意」があったと主張しており、「契約上の権利」を侵害したとしてジョリーを非難し、今年はじめに訴訟を起こした。
これに対してジョリーは、ピットが彼女や子どもたちに対して行った身体的・精神的虐待について、法廷の外で話すことを契約上禁止する「秘密保持契約」に署名するよう要求してきたことで交渉が決裂したと主張している。
また、ジョリー側が裁判所に提出した関連書類では、離婚後ジョリーがピットに送った電子メールの内容も公開された。
電子メールでジョリーは、「私たちが一緒に歳を重ねていこうと約束した場所なので、今この瞬間も涙なしでメールを打つことができない。10年前の思い出は大切に心の中にしまいます」と、2人にとって特別な場所であることを冒頭でつづった。
しかし、その後の文章でジョリーは「ワイナリーは私たち家族の”終わりが始まった”ことを示す場所でもある。「酒」を中心としたビジネスでもあったため」と、ピットのアルコール依存症についても言及した。
ジョリーはまた、「この4年間で、数多くの思いやりに欠ける行動、私が知らないうちに使われたお金、私との相談のなかった決定などを見てきた。事業を共有しているのに関心を示さず、子どもたちがより元気に育つように協力してくれるようでもなかった」とピットを批判した。
今回、ジョリーが主張するプライベートジェット機内でのDV被害は、2016年に起きたことであり、6年前の出来事である。
6年前の出来事を、このタイミングで明かしたことについて、現在2人の間では、ワイナリー問題のほかにも、親権争いが続いていることから、ジョリーが裁判を有利に進めるために、「DV被害」でピットを訴えたのではないかとの臆測も出ている。
ピットとジョリーによる泥沼バトルの決着はまだ先となりそうだ。
参照
https://www.vanityfair.com/hollywood/2022/10/angelina-jolie-alleges-that-brad-pitt-assaulted-her-and-their-children
https://www.etonline.com/angelina-jolies-heartfelt-emotional-email-to-brad-pitt-resurfaces-in-tiktok-video-192495