『ゴールデンスプーン』ユク・ソンジェ×イ・ジョンウォンがヨヌの策略で再び入れ替わる

 テヨン(ユク・ソンジェ)はジュンテの資金源である投資家と会い、ジュンテではなく自分を選ぶように提案する。一方のスンチョン(イ・ジョンウォン)は、財閥御曹司として身につけた教養や審美眼により、本物を見る目を持っていることから、テヨンが会った投資家とそれぞれが知り合うことになる。第8話で投資家が金のスプーンを持っていることがわかるが、この出会いが2人の人生を大きく変えそうで興味深いところだ。ここまでの物語の中で金のスプーンで入れ替わった人物が3人出てきたが、浮浪者の女性も老婆を探していることから成れの果てなのだろう。最終話までに金のスプーンで人生を変えた人物がどのくらいいて、物語にどう絡むのか、その行く末も気になるところだ。

 テヨンがサングク殺害犯だと思うジュンテは、仲間を使いテヨンをパトカーに乗せ、手錠をかけて逮捕し、テヨンを「アミクス」会員として祝う歓迎の遊びだという。さらにテヨンに薬を飲ませサングクを殺しただろうと脅す。それを目撃したヨジンは、ヒョンドにジュンテの行為を告げ、自分をテヨンと結婚させてくれと持ち掛ける。ジュンテの行動を知ったヒョンドは、自宅に戻りジュンテを竹刀で激しく打ちつけ「よくもテヨンに手錠をかけ人殺し扱いをしたな!」と激怒する。ストーリーが進むにつれて、ジュンテの“スマイルさん”のあだ名と大違いの暴走する素顔がどんどん明かされていく。

 天才的頭脳を持ちながら、貧乏暮らしでは日の目を見ることがないと思い、お金に対する執着が強烈に強いスンチョンと、裕福に育ちお金に執着はないけれど、お金持ちとしてのふるまいが身についているテヨン。それぞれの境遇が入れ替わっても性格や行動は変わらないのが、観ていて面白いところだ。御曹司になっても語学や音楽などの教養を身に着けていないスンチョンにハラハラするし、貧乏なのにどこか優雅さをまとうテヨン。ユク・ソクジェがスンチョンの悔しさや、野心を強烈な眼差しで演じており、華やかなビジュアルと相まって目が離せない磁力を放っている。

 ここからいよいよ現代編が始まるにあたり、テヨン、スンチョン、金のスプーンで貧乏人から令嬢となった欲深い悪女のヨジンと、純粋無垢なお嬢様だったが貧乏に転落したナ・ジュヒ(チョン・チェヨン)、4人のストーリーがどうなっていくのかを引き続き追いかけたい。

■配信情報
『ゴールデンスプーン 』(全16話)
ディズニープラスにて、毎週金曜・土曜に配信
原作:NAVERウェブトゥーン漫画『金のさじ』
企画:ホン・ソク(MBC)
脚本:キム・ウニ、ユン・ウンギョン
演出:ソン・ヒョヌク、イ・ハンジュン
出演者 ユク・ソンジェ、イ・ジョンウォン、チョン・チェヨン、ヨンウ
プロデューサー:キム・ボミ
(写真はMBC公式サイトより)

関連記事