『いちげき』大河&クドカン作品の常連が集結 染谷将太×町田啓太×松田龍平が生む化学反応

 染谷将太、町田啓太、松田龍平が出演する正月時代劇『いちげき』が2023年1月にNHK総合で放送されることが発表された。

 永井義男の時代小説『幕末一撃必殺隊』(徳間文庫)を原案に、松本次郎が『コミック乱』と『コミック乱ツインズ』(ともにリイド社)で2016年から2020年まで連載していた漫画『いちげき』。

 大政奉還直後の江戸を舞台に、当時江戸を騒がせていた勤皇浪士を自称する者や薩摩藩士による御用盗に対応するため、農民を集めて結成された特殊戦闘部隊「一撃必殺隊」の活躍を描いた同作を、脚本家の宮藤官九郎と、演出家の松田礼人が痛快なエンターテインメント青春活劇として実写ドラマ化する。

 物語は、徳川滅亡を図り江戸城下でろうぜきの限りを尽くす薩摩藩士に対し、勝海舟が大規模な戦争を避けるために、会津藩の武士でも庄内藩の武士でもなく「村の力自慢」や「大男」、「村一番の速足」や「機転の利く小男」などバラエティーに富んだ百姓たちを寄せ集め、私設部隊を秘密裏に立ち上げるところから始まる。その一員となるのが、染谷演じる丑五郎と、町田演じる市造ら、多額の報酬を目当てに集まった百姓たちだ。

 染谷といえば、同じくNHK大河ドラマの常連俳優。『武蔵 MUSASHI』(2003年)、『龍馬伝』(2010年)、『江〜姫たちの戦国〜』(2011年)に続いて、『麒麟がくる』(2020年)では、戦国時代を象徴する武将・織田信長役に抜擢された。

 「鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす」という句に代表されるように、短気で残虐、しかしその圧倒的なカリスマ性で家臣を従わせた革命児。そんな世間の人が持つ信長のイメージとかけ離れた染谷のキャスティングに当初は驚く声も挙がったが、彼が演じる純粋であるがゆえに狂気をはらんだ新しい信長像は多くの人を魅了した。

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