『赤いナースコール』病院内の複雑な相関図が明かされていく 旧館に潜む殺人犯の正体は?

『赤いナースコール』旧館に潜む犯人は誰?

 宇多川は野田を通じて榎木田の密命を受け取っていた。がんに冒されていた宇多川は、榎木田から生活を援助され恩義を感じているため、榎木田の側と考えられる。一方、野田は石原と不倫関係にあった。そうすると、遠山を殺したのは榎木田側の人間で、宇多川は三上(藤夏子)を殺した罪を1人で背負うため死を選び、知りすぎた野田は石原への漏洩を危惧した榎木田たちに消されたと考えるのが素直だろう。山根と津田は殺人に関わっていないと考えられる。

 疑問もある。遺書に書かれた宇多川の筆跡は、本当に本人のものなのか。宇多川は野田の殺害を否定しており、工藤に何かを伝えようとしたのではないか。また野田が殺されてから、チャイコフスキーが流れていない。野田は死ぬ間際に「ピアノ協奏曲第1番」を聞いていたが、チャイコフスキーが流れないのは音源を持つ野田が死んだためなのか。最大の謎は犯人の正体だ。広範囲にわたる血しぶきは、電動ノコギリで身体を切り刻む際にできたと考えられ、犯人がそこにいたことを示唆する。サルのぬいぐるみは、アリサの隣の病室にいた少女のものと似ていて、まさか彼女が殺人犯ということはないと思うが、もし同一のものなら、病棟と旧館を行き来する人間がいたことの証拠になる。

 解決の道筋がうっすらと見えつつある『赤いナースコール』。全貌が明らかになった時、そこには驚愕の事実が潜んでいそうだ。

■放送情報
ドラマプレミア23『赤いナースコール』
テレビ東京系にて、毎週月曜23:06~23:55放送
Paravi、ひかりTVにて、地上波放送終了後に配信
出演:佐藤勝利(Sexy Zone)、福本莉子、池田鉄洋、ベッキー、木村了、山本浩司、橋本淳、森田甘路、大水洋介(ラバーガール)、堀口紗奈、板尾創路、浅田美代子、鹿賀丈史
企画・原作:秋元康
監督:本橋圭太、上田迅
脚本:秋元康、宮本武史、服部隆、吉崎崇二
音楽:矢野博康
主題歌: みゆな「凝視」(A.S.A.B)
オープニングテーマ:Sexy Zone「Sleepless」(Top J Records)
チーフプロデューサー:森田昇(テレビ東京)
プロデューサー:北川俊樹(テレビ東京)、平部隆明
制作:テレビ東京、ホリプロ
製作著作:「赤いナースコール」製作委員会
©「赤いナースコール」製作委員会
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/akanasu/
公式Twitter:@tx_akanasu
公式Instagram:@tx_akanasu

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