『ビッグマウス』イ・ジョンソクと10人の候補者 怪しいのはキム・ジュホン?

 張り巡らされた巨大な陰謀に掛かったイ・ジョンソクの華麗な反撃が始まる。毎週配信後にSNSで考察合戦が繰り広げられている、ディズニープラスで配信中の『ビッグマウス』。ディズニープラスの公式アカウントも“ビッグマウスの正体はだれ?”と候補者10人を挙げ、ビッグマウスの正体を予想する参加型ツイートをし、ビッグマウス探しは熱気を帯びている。

※以下、ネタバレあり。

 第9話ではパク・チャンホ(イ・ジョンソク)が事件に巻き込まれるきっかけとなった「九川大学病院殺人事件」の裁判が開かれた。裁判が始まると同時にチャンホがSNSライブに登場し、裁判の予言をすると視聴者に告げる。第8話のラストから第9話に繋がるシーンでのモデル出身イ・ジョンソクが魅せる美しく華麗な姿。ランウェイを颯爽と歩く姿を彷彿させ、チャンホが座る椅子は玉座だったかな? と思わせる輝きを放つ。圧倒的なヴァンパイア感のダークキングが君臨し、世間を手中に収めるさまにたちどころに魅了される。韓国で“大きな子犬”の愛称を持ち、子犬系男子として愛されているイ・ジョンソク。魔性の魅力とのギャップ萌えも、絶大な人気で韓流四天王に君臨する理由のひとつだろう。

 さらに物語の進行とともに“ビッグマウス候補者”がどんどん増えている。公式で明かされた候補者10人はチャンホの家族に九川市長チェ・ドハ(キム・ジュホン)と九川病院長ヒョン・ジュヒ(オク・ジャヨン)夫婦、刑務所関係者が3人などだ。第9話、第10話ではドハがビッグマウスなのではないかと思わせるようなシーンが多数あった。これまでの物語の中で、怪しい人物がチャンホ、ジェリー(クァク・ドンヨン)、ドハとフォーカス人物が変わってきた。チャンホを事件に巻き込んだ張本人であるドハが、裏で暗躍しているのか、疑わしいところが山盛りである。NRフォーラムとドハの過去に関係がありそうな写真と少年も描かれ、今後が非常に気になるところだ。

 九川病院を中心に、事件の鍵であるソ・ジェヨン(パク・フン)の論文と、血液、患者、囚人たちへの行為。NRフォーラムが絡んでいることは間違いないだろう。ここまでの謎として、“ビッグマウスがだれなのか”“何の論文か”ということに焦点がおかれているが、ビッグマウスが複数である可能性もある。第10話でチャンホが、タトゥーを見たときにビッグマウスの手下だといったが、これまでにもタトゥーをした人物が複数出ている。チャンホが精神病院で見た小さな大量のネズミが大きなネズミになる幻覚。これがメタファーであるならば……。

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