『赤いナースコール』監視カメラの死角に犯人が? 佐藤勝利演じる翔太朗の“解決編”に期待

 榎木田はアリサを退院させないようにあらためて石原に依頼しているが、榎木田がアリサにこだわる理由が気になる。第8話で榎木田が見ていた写真には、アリサに似た面影の少女と両親と思われる男女、そして榎木田が並んで写っていた。アリサは実の両親と事故以来連絡が取れていない。写真の少女は、榎木田がアリサを退院させない理由に関係しているのだろうか?

 加藤は生前、病院内の監視カメラの映像が編集されていることを突き止めており、工藤は榎木田の妻で理事長の玲子(渡辺真起子)に、野田が殺された日の編集前のデータを見せるよう求める。秘書の瀬尾(辻川慶治)は榎木田がデータを持ち去ったと答えるが、榎木田は瀬尾に映像を改ざんさせていた。また、313号室の津田(山本浩司)も広報職員の遠山(岩本淳)にカメラの映像を入手するよう命じていた。工藤を通じて捜査状況を把握できる津田が、別にデータをほしがる理由は金目当てか、それともほかに目的があるのか。加藤は潜入捜査で監視カメラの死角を調べており、映像には犯人につながる決定的な証拠が映っているのではないか。

 敵か、それとも味方か。相関図のベクトルがどちらを向いているかわからない不気味さが本作の持ち味だ。第8話ラストで工藤が凶刃に倒れる中、次週予告では山根の「ここからが解決編」というセリフもあった。動けない事情もあったが、主人公として若干存在感が薄かった翔太朗のここからの巻き返しを期待したい。

■放送情報
ドラマプレミア23『赤いナースコール』
テレビ東京系にて、毎週月曜23:06~23:55放送
Paravi、ひかりTVにて、地上波放送終了後に配信
出演:佐藤勝利(Sexy Zone)、福本莉子、池田鉄洋、ベッキー、木村了、山本浩司、橋本淳、森田甘路、大水洋介(ラバーガール)、堀口紗奈、板尾創路、浅田美代子、鹿賀丈史
企画・原作:秋元康
監督:本橋圭太、上田迅
脚本:秋元康、宮本武史、服部隆、吉崎崇二
音楽:矢野博康
主題歌: みゆな「凝視」(A.S.A.B)
オープニングテーマ:Sexy Zone「Sleepless」(Top J Records)
チーフプロデューサー:森田昇(テレビ東京)
プロデューサー:北川俊樹(テレビ東京)、平部隆明
制作:テレビ東京、ホリプロ
製作著作:「赤いナースコール」製作委員会
©「赤いナースコール」製作委員会
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/akanasu/
公式Twitter:@tx_akanasu
公式Instagram:@tx_akanasu

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