イ・ジェウク「死ぬほど好きで居続けろ」 『還魂』チョン・ソミンとの関係が正念場に
第15話のハイライトは、ウクがムドクに向けた「死ぬほど好きで居続けろ」という告白だろう。そこには「死んでも師匠を守り続けます」との弟子の思いと「死にたくないなら死ぬほど好きでいろ」との坊っちゃまの思いが込められていた。また「剣で誰かを狙うなら自分を一番最初に斬ってくれ」と師匠に頼む弟子と「剣を納めたらムドクに将来の約束を聞かせる」という坊っちゃま。いつも死を覚悟する師弟関係の先にはムドクと坊っちゃまがいる。
さて、ここでチン家について整理する必要がありそうだ。チン家の者はチョヨンのように妖器を扱う能力などがある。そして優れた神女には“人の魂を支配して封じ込める能力”があり“どんな術士でも太刀打ちできない”という。これで今のムドクの状態について説明がつく。ムドクにナクスほどの力がないのはブヨンがナクスの力を抑えているわけだ。
チン家の家族の関係では、チン・ウタク(チュ・ソクテ)はブヨンの実父ではない事実が明かされた。チン家の婿になった時には、すでにチン・ホギョン(パク・ウネ)のお腹にはブヨンがいたことになる。王妃のソ・ハソン(カン・ギョンホン)に還魂している巫女の弟だという情報から同じく還魂人だとも思われたが、鬼狗は反応しなかった。本当の父親は誰なのかは今のところ見当がつかない。だが神力を持つブヨンの父親となれば、特別な力の持ち主だとも考えられる。
ウクが巫女のチェ氏について探るためにケマ谷を訪れ、新たな繋がりも見えた。呪いをかける邪術で有名だったチェ氏の手に握られた眼帯をしている人形。そして20年前、天附官の術士に捕らえられ火に飛び込んだという噂。全てがリンクする20年前に何があったかは、ようやく登場したチャン・ガン(チュ・サンウク)により明かされていくだろう。また、世子が王妃の還魂について知れば「氷の石」を手に入れるためにウクらと手を組む展開になるかもしれない。
次回は、ムドクが誰に向けてナクスの剣を抜いたのかが見どころ。ウクがムドクを救うために初めてチャン・ガンの剣を抜いた時と同じように、我が弟子のために、坊っちゃまを生かすために、誰と戦うことになるのだろうか。
■配信情報
『還魂』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)