『ユニコーンに乗って』やはり西島秀俊は“理想の上司” 恋もビジネスも小鳥が動かす展開に

 元銀行員の48歳おじさん部下・小鳥(西島秀俊)と、天才エンジニアで現役大学生・海斗(坂東龍汰)を迎えた新生「ドリームポニー」に早速新たな試練が降りかかった『ユニコーンに乗って』(TBS系)第2話。

 CEOの佐奈(永野芽郁)は、メタバースに誰もが無料で通えるバーチャルスクール「スタディーポニーキャンパス」を作るという新たな目標に向けて、アプリの大幅リニューアルを決断。その開発費の追加投資のためにベンチャーキャピタル担当者から課された条件は、“新規ユーザーを1カ月で20万人獲得すること”。

 インフルエンサーマーケティングに乗り出そうとし、CTOの功(杉野遥亮)の元カノ・凛花(石川恋)を含め何人かにオファーするも、交渉は難航する。そんな中、小鳥が発案したのは商業施設でのアプリ体験会だった。当初、周囲からは“アナログで効率が悪い”とイマイチの反応だったが、結果、彼のこの意見にまた大きく救われることになる。前話と同様に、小鳥は佐奈にとって“本当に大切なこと”に立ち返らせてくれる人だ。もしかすると、それは小鳥と佐奈のバックグラウンドが似通っていることとも関係しているかもしれない。家が貧しく、どうしても学ぶ機会を制限されていた小鳥だからこそ、佐奈の事業理念に深く共感し、自分ごととしてこのサービスの魅力や意義を捉えられているのだろう。たとえ社内チャットが使えなくても、スマホの文字入力に時間がかかっても、慣れないIT用語に四苦八苦しようとも、小鳥は自身の言葉で自社のサービスを語れていた。

 彼の趣味が“図書館通い”というのも頷ける。そして、かつて佐奈が妹と肩寄せ合って通っていた図書館で、書棚の高い位置にある本を代わりに取って佐奈に手渡してくれたスーツ姿の男性は、おそらく小鳥だったのではないだろうか。小鳥は、初めて転職サイトで「ドリームポニー」のページを見た時に、目を見開いていたが、それは佐奈が掲げる理念に対して共鳴したのはもちろん、もしかすると図書館でよく見かけていたあの学生が佐奈だったと気が付いたのかもしれない。

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