宮下兼史鷹が2022年上半期映画を語る 『トップガン マーヴェリック』に宿る魔力を熱弁!
お笑いコンビ宮下草薙のツッコミとして活躍する宮下兼史鷹。芸人としての顔以外にも、ラジオや舞台にも出演。おもちゃ収集が趣味、サブカルチャーに精通している無類の映画好きである彼に今回、映画を好きになったきっかけやお気に入りの作品、俳優について話を聞いた。
映画のルーツはおじいちゃんとおばあちゃん
――仮面ライダーや戦隊モノがお好きと伺いましたが、小さい頃からどんな映画をよく観ていましたか?
宮下兼史鷹(以下、宮下):小さい頃は、日本のアニメが1番多くて。その次に、洋画でしたね。うちのじいちゃんがすごくアクション系の映画が好きだったので、そういうのに付き合って観ることが多かったです。後は、ばあちゃんがミステリー、サスペンスなどが好きなので、木曜ミステリーや火サスを一緒に観ていました。今思うと、本当におじいちゃんおばあちゃんっ子なので、二人と過ごすことが多かったですね。
――アクションやサスペンスのジャンルだと、洋画も当時面白い作品が多かったですよね。
宮下:そうですね。うちのおじいちゃんはアクションが好きで、アーノルド・シュワルツェネッガー、シルヴェスター・スタローンなど、当時のアクションスター映画を全部観ていた。僕も子供の頃からそういった作品を観ていたので、やっぱり好きです。いつまでたっても忘れないというか。シュワちゃんは憧れの俳優でもあって、『ターミネーター2』と『コマンドー』が大好きです。
アーノルド・シュワルツェネッガーとモーガン・フリーマンとレア・セドゥ
――歳を重ねるにつれて、好きなジャンルに変化はありましたか?
宮下:それこそ、僕は結構好きなジャンルが固定されていて。大工として働いていた頃、金銭的な余裕が出て、やっと他のジャンルにも手を出そうとした時期がありました。それまでは、それこそばあちゃんの影響でドラマ『相棒』(テレビ朝日系)のDVDボックスを買って、何回も同じ話を寝る前に絶対観ていました。シュワちゃんの映画も。そして、当時ジェイソン・ステイサムが若手の期待新人みたいな感じで出てきていた中で、「ちょっと別ジャンルも観ていこう」と思って、おすすめ映画を調べてみました。そしたら、『ショーシャンクの空に』を見つけて。本当にベタなハマり方ですが、『ショーシャンクの空に』を観て初めて、アクション映画じゃないのにこんなワクワクするんだ、“映画”って面白いんだなと感じました。練るに練られた物語や、表情などの演技で魅せる素晴らしさみたいな部分をあの作品で知って、「映画ってどうやら相当深いぞ」ということに気づいてから、アクション以外のものも貪欲に観るようになりました。
――『ショーシャンクの空に』は本当に名作中の名作ですよね。
宮下:そうなんですよ。だからその影響で、モーガン・フリーマンも大好きになりました。「1番会いたいハリウッド俳優や役者さん、芸能人は?」っていろいろ聞かれますが、僕は常々「モーガン・フリーマン」と答えているぐらい。やはり人生に一度はお会いしたい方ですね。
――好きな女優さんはいますか?
宮下:僕が最近すごく目で追っちゃうのは、レア・セドゥさん。ただの美女じゃない感じがとてもするというか……ただただ、そこに存在しているだけで、その佇まいだけで気になります。こういう人生があって、こういうことがあって、ここまでやってきたんじゃないかと、色々考えさせられてしまう。いるだけで深みがある、ミステリアスな方の印象です。彼女が出演する作品は観ちゃいます。
――コンスタントに映画をご覧になっていると伺いましたが、改めて最近観た映画について聞かせてください。
宮下:最近は、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』と『トップガン マーヴェリック』を観ましたね。あと、印象に残っている作品は、日本のアニメーション映画『アイの歌声を聴かせて』と、ディズニー&ピクサーの『私ときどきレッサーパンダ』。あとは、ウェス・アンダーソン監督も僕は好きなので、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』も楽しみました。