ディズニープラスでの配信も決定 今振り返る『デアデビル』などNetflixマーベルドラマ

 こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします!

 6月14日、日本のディズニープラスから、マーベルファンを狂喜乱舞させる発表がありました! マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)の第1作目『アイアンマン』やスパイダーマンの映画、そしてNetflixで配信されていた『デアデビル』などがディズニープラスでも配信されるというのです。逆に言えばこれらの作品は、マーベルでありながら今までディズニープラスで観ることができなかったわけです。

 まず今回のリリースで明らかになったことを整理すると……

★2022年6月17日より配信
<MCUフェーズ1より>
『アイアンマン』(2008年)
『インクレディブル・ハルク』(2008年)
<MCUフェーズ3より>
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)
<スパイダーマン作品>
『スパイダーマン』(2002年)
『スパイダーマン2』(2004年)
『スパイダーマン3』(2007年)
『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)
『アメイジング・スパイダーマン2』(2014年)
『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018年)
『ヴェノム』(2018年)

★2022年6月29日より配信
『デアデビル』シーズン1~3(2015年〜2018年)
『ジェシカ・ジョーンズ』シーズン1~2(2015年〜2019年)
『ルーク・ケイジ』シーズン1~2(2016年〜2018年)
『アイアン・フィスト』(2017年〜2018年)
『ザ・ディフェンダーズ』(2017年)
『パニッシャー』シーズン1~2(2017年〜2019年)

 『アイアンマン』の配信が始まった6月17日は、「アイアンマン」がTwitterのトレンド入りしていました。とても嬉しいのですが、ではなぜ今までディズニープラスで配信されていなかったのか? 結論から言うとビジネス的な事情です。配信の権利関係が整理・調整されたということでしょうか?

 要は“マーベルがディズニー傘下になる前のマーベル映画”“ディズニープラスが始まる前のマーベルの配信ドラマ”について、ようやくディズニープラスでも配信できるようになったということですね。

 もう少し詳しく説明すると、マーベルはディズニー傘下であり、従ってマーベルの映画部門であるディズニープラスが作る。MCU作品は“ディズニー映画”でもある。だからディズニープラスで配信される。

 しかし、スパイダーマン系の映画はマーベルがディズニー傘下になる前に映画化権をソニー・ピクチャーズに渡しており、一連のスパイダーマン映画(『ヴェノム』『モービウス』なども含む)はソニー映画なのです。トム・ホランドのスパイダーマン映画は、マーベルとディズニーの合意により“物語的にMCU・ビジネス的にはソニー映画”。

 つまりスパイダーマン映画はコンテンツ的にはソニー映画のものなので他のMCU作品みたいにディズニープラスで即配信というわけにはいかなかったのでしょう。ここがクリアになったわけですね。私見ですが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でMCUの世界とトビー版『スパイダーマン』、アンドリュー版『アメイジング・スパイダーマン』、トム・ハーディ版『ヴェノム』とのリンクが描かれたことも、“ディズニープラスでのスパイダーマン系映画配信”に向けて拍車がかかったのかもしれません。

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