『恋マジ』アリサの恋の相手・克己役も話題 岡山天音の“愛される悪役”としての魅力

岡山天音の“愛される悪役”としての魅力

 岡山は、お茶目な悪役をコミカルに演じるのも非常に巧い。映画『FUNNY BUNNY』(2021年)では、中川大志と一緒にウサギの着ぐるみを被って図書館を襲撃するという役柄をポップに演じた。図書館に隠された“ある物”を探すのが目的なので、銀行強盗のように襲撃する必要はないのに、中川演じるハイテンションの主人公と行動を共にする相棒役を演じる岡山は、全く憎めない襲撃者を好演している。

 2021年に配信された、シソンヌのじろうが脚本を担当したドラマ『No Activity/本日も異状なし』(Amazon Prime Video)では、普通の生活を送っていたのに、犯罪心理への好奇心に突き動かされて拉致事件の犯行に手を染める“犯罪ストーカー”という異色のキャラクターを怪演。岸谷五朗が演じる前科者の心理に興味を持ち、異常性が感じられないとガッカリするといったサイコパス的な青年役で、重大事件に関わっているのに飄々としているキャラクターに扮している。突然大声を出したり、変な要求をしたりする謎の多い役柄だが、「もっと見たい」「もっと知りたい」と思わせるのは、岡山の“愛される悪役”としての魅力が溢れ出ているからだろう。

 さかなクンの自伝『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社)を原作にした9月1日公開の映画『さかなのこ』にも出演している岡山。本作で彼が演じているのは、のん演じる主人公“ミー坊”との出会いによって魚の魅力に目覚める“カミソリ籾”こと籾山役。まさに“憎めない不良役”にキャスティングされた岡山は、今後も幅広い層から、より愛される俳優となっていくに違いない。

■放送情報
『恋なんて、本気でやってどうするの?』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00~放送
出演:広瀬アリス、松村北斗、西野七瀬、飯豊まりえ、岡山天音、小野花梨、安藤ニコ、長田成哉、牧野莉佳、三浦りょう太、戸塚純貴、味方良介、アキラ100%、古川雄大、香椎由宇、斉藤由貴、藤木直人ほか
脚本:浅野妙子
演出:宮脇亮、北川瞳
音楽:吉俣良
主題歌:あいみょん「初恋が泣いている」(unBORDE/Warner Music Japan)
挿入歌:SixTONES「わたし」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
プロデュース:米田孝、高石明彦(※「高」はハシゴダカが正式表記)
制作協力:ジ・アイコン
制作著作:カンテレ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/koimaji/

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