『私たちのブルース』ハン・ジミン、チョン・ウネ、キム・ウビンらが見せる家族の絆

 さて、ベテラン海女のヒョン・チュニ(コ・ドゥシム)と孫であるソン・ウンギ(キ・ソユ)との7つ目のエピソードが始まった。カン・オクドンに扮するキム・へジャと“国民の母”と呼ばれる大御所俳優コ・ドゥシムのメインストーリーに入り、本作もいよいよ最終章へと差し掛かる。

 チュニが70歳を過ぎても海女として活躍している理由は、末っ子のマンス(キム・ジョンファン)に家と船を買ってあげるため。それが生きる原動力でもあった。マンスの妻ヘソン(ミン・ジア)の頼みでウンギを2週間預かることになるが、マンスともヘソンとも連絡が取れなくなり、ウンギを捨てたのではないかと不安が募っていくチュニ。実はマンスが仕事中に事故に遭い危険な状態が続き、ヘソンが入院費を稼ぐためにウンギを預けたのだった。マンスだけが唯一の家族であるチュニに伝えることができなかったのだ。

 夫と3人の息子に先立たれたチュニは、いくら願ったところで無意味だと突きつけられるような人生を歩んできた。「今まで期待してきたことはない、ただ受け入れるだけ」の言葉は、悲しみを越えた諦めなのだろう。第16話では、“100個の月にお願いしたら100個の願いが叶う”というマンスがウンギに教えたフレーズが何度か登場する。これまで済州、海のドンとして多くの人の命を救ってきたチュニの願いを今度こそは叶えてほしいと月を見上げて、次回を待ちたい。

■配信情報
『私たちのブルース』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)

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