写真で比較! 『ストレンジャー・シングス』メインキャストはどのような成長を遂げたのか

ケイレブ・マクラフリンは大物俳優と親子役で共演も

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1 Netflixにて独占配信中

 ルーカス役のケイレブ・マクラフリンは、シーズン1配信時点で14歳の最年長で、現在20歳。そんな彼の『ストレンジャー・シングス』以降の出演作で最も目を引くのは、2021年の『コンクリート・カウボーイ:本当の僕は』だ。長編映画デビューとなった本作で、彼はイドリス・エルバ演じるハープの息子コールを演じている。素行不良で学校を退学処分になってしまった15歳のコールは育ての親に見捨てられ、仕方なく長らく疎遠だった実の父ハープのもとへ行くことに。ハープは寡黙な都会のカウボーイで、コールはそんな父に当初は困惑していたが、次第に心を通わせていく。実際の歴史をもとにした本作で、マクラフリンは大物俳優と感動的な親子の絆を演じ、その実力を見せつけた。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4 Netflixにて独占配信中

 そのほかには『Summer Camp Island(原題)』(2018年~2021年)や『Ultra City Smiths(原題)』(2021年)といったアニメーションシリーズにも出演している。今後はホラー映画『Demon House(原題)』(公開時期未定)で、オクタヴィア・スペンサーやグレン・クローズらと共演予定だ。

2022年以降、主演映画が控えるセイディー・シンク

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン2 Netflixにて独占配信中

 シーズン2から登場し、シーズン4では特に重要な役割を担っているマックス役のセイディー・シンク。例に漏れず『ストレンジャー・シングス』への出演をきっかけに人気スターの仲間入りを果たした彼女は、ブラウンと同様に、ファッション界やビューティ界でも引っ張りだこだ。2019年にはモデルとしてケイト・スペード ニューヨークの広告に登場。さらにジバンシイ・ビューティの「ルージュ・ジバンシイ・ベルベット」のキャンペーンガールを務めるなど、新世代のビューティーアイコンとなっている。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4 Netflixにて独占配信中

 俳優業では、2021年に配信が開始されたNetflixの『フィアー・ストリート』3部作に出演。1994年、1978年、1666年と時間をさかのぼり、殺人事件が多発する街シェイディサイドの“呪い”にティーンエイジャーたちが迫るホラー映画だ。シンクは街の真実に立ち向かうティーンたちの1人ジギーと、1666年に生きたコンスタンスを演じた。2022年には、主演映画『Dear Zoe(原題)』の公開が控えている彼女。また2023年公開予定のコメディ映画『The Whale(原題)』でも主演を務め、スター俳優としての階段を順調に登っている。ケイレブ・マクラフリンと同い年で、ほかの『ストレンジャー・シングス』メインキャストよりも少し年上の彼女は、一足先に大人の俳優として活躍することになるだろう。

シーズン2からレギュラーの仲間入りをしたジョー・キーリー

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1 Netflixにて独占配信中

 シーズン1ではマイクの姉ナタリーと付き合っていたものの、別れてしまったスティーブ役のジョー・キーリー。シーズン1配信の2016年当時、彼は24歳だった。実は本シリーズでレギュラー出演になったのはシーズン2からなのだそう。それまでは少し嫌なやつとしてナタリーやジョナサンの関係を疎んでいたが、シーズン1のラストからはダスティンたちの“ベビーシッター”的ポジションとして好印象を確立。最初は鼻持ちならないキャラクターだったのに対し、シーズンを追うごとに段々と気弱で人間味の強い人格に変わり、人気を博している。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1 Netflixにて独占配信中

 キーリーは『ストレンジャー・シングス』出演前はケンタッキー・フライド・チキンやドミノ・ピザなどのCMに出演。さらに、『シカゴ・ファイアー』(2015年)や『Empire 成功の代償』(2015年)といったドラマに端役として出演していた。『ストレンジャー・シングス』出演以降は『モリーズ・ゲーム』(2017年)や『フリー・ガイ』(2021年)に出演し、2020年には初の主演映画『スプリー』も公開された。

 また、ヴォルフハルトと同じように音楽活動をしている。シカゴを拠点としたガレージとサイコロックバンド「Post Animal」のギターとして活躍し、2015年にデビューアルバムを発表。その後も精力的に活動していたが2019年にバンドのツアーメンバーから外れ、現在は別名義Djoというソロアーティストとして活動している。2022年現在、彼は30歳だ。

ナタリア・ダイアーとチャーリー・ヒートンは私生活でも交際中

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1 Netflixにて独占配信中

 マイクの姉ナタリーを演じるナタリア・ダイアーと、ウィルの兄ジョナサンを演じるチャーリー・ヒートンは、私生活でも交際していることに注目が集まる2人だ。しかし彼らはそれだけでなく、それぞれ俳優としてのキャリアも着実に積み重ねている。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4 Netflixにて独占配信中

 ダイアーは『ストレンジャー・シングス』出演後に主演した『ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書』(2019年)でチャーミングな演技を披露し、高い評価を得た。彼女が演じたのは厳格なカトリック系の高校に通うアリス。性的なものに興味はあるが、そんな自分に嫌悪感を抱く彼女は、根も葉もない噂から騒動に巻き込まれていく。コミカルな作品でその魅力を発揮しているダイアーは、今後ドラマ映画『Chestnut(原題)』の公開が控えている。また『セックス・エデュケーション』(2019年~)のエイサ・バターフィールドと共演するホラー映画『All Fun and Games(原題)』にも注目が集まる。現在27歳の彼女。さらに幅広い作品での活躍を期待したい。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4 Netflixにて独占配信中

 ヒートンも、2017年に出演した映画『マローボーン家の掟』が話題になった。『永遠のこどもたち』(2007年)の脚本などで知られるセルヒオ・G・サンチェスの監督デビュー作である同作は、忌まわしい過去を捨て去るため奇妙な掟に従って生活する4人の兄妹を描いたサスペンススリラーだ。緻密な伏線が張られた見事な脚本と、ヒートンをはじめとするキャストたちの熱演が光る。しかし『ストレンジャー・シングス』以降のヒートンといえば、どうしても思い出されるのは『X-MEN』シリーズのスピンオフ『ニュー・ミュータント』ではないだろうか。たびたび公開延期の憂き目にあい、当初の予定から2年遅れての公開、日本ではビデオスルーおよび配信のみとなった同作でヒートンが演じたサム・ガスリーは、過去の出来事に責任を感じ、自らの能力に怯える青年だった。その繊細な内面と仲間とともに困難を克服する過程をヒートンは的確に演じている。ちなみに彼は現在28歳(シーズン1当時は22歳)だ。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4 プレミアにて

 『ストレンジャー・シングス』でブレイクした子役たちは、それぞれに順調なキャリアを築いている。しかしそれは並大抵のことではない。本作で発揮された彼らの演技力は、一時的な人気に留まらない実力を示しているのだ。シーズン4のVol.2 配信はもちろん、今後の彼らの活躍にも注目したい。

参考

https://deadline.com/2021/11/a24-the-legend-of-ochi-isaiah-saxon-willem-dafoe-emily-watson-1234871081/
https://wwd.com/fashion-news/fashion-scoops/louis-vuitton-names-millie-bobby-brown-brand-ambassador-1235165532/
https://www.whats-on-netflix.com/news/millie-bobby-brown-netflix-movie-damsel-what-we-know-so-far-01-2022/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/jacob-tremblay-gaten-matarazzo-my-fathers-dragon-netflix-1235132625/

■配信情報
Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』
シーズン1~3:独占配信中
シーズン4 Vol.1:5月27日(金)、Vol.2:7月1日(金)独占配信開始
クリエイター:ザ・ダファー・ブラザーズ
製作総指揮:ロス・ダファー、マット・ダファー、ショーン・レヴィ
出演:ウィノナ・ライダー、デヴィッド・ハーバー、フィン・ヴォルフハルト、ノア・シュナップ、ミリー・ボビー・ブラウン、ケイレブ・マクラフリン、ゲイテン・マタラッツォ、カーラ・ブオノ、ナタリア・ダイアー、チャーリー・ヒートン、ジョー・キーリー、セイディー・シンク、プリア・ファーガソン、マヤ・ホーク、ジェイミー・キャンベル・バウアー、エドゥアルド・フランコ、ジョセフ・クイン、ロバート・イングランド、 シャーマン・オーガスタス、メイソン・ダイ、ニコラ・ジュリコ、トム・ヴラシア

関連記事