『ちむどんどん』世間知らずな暢子がレストランから新聞社へ ニーニーの不穏な発言も

 その条件とは、淀川と同席していた田良島甚内(山中崇)がデスクを務める東洋新聞社で雑用のアルバイトをすることだった。かくして、また一から別の仕事に追われることになった暢子。その頃、別の場所では他の兄妹たちも新たな一歩を踏み出そうとしていた。

 博夫(山田裕貴)と結婚した良子(川口春奈)は子供を妊娠し、子育てに専念するために教師の仕事を辞めることを決意。それを聞き、レコード会社の新人発掘オーディションを受けるかどうか迷っていた歌子(上白石萌歌)は戸惑いを隠せない。これまで家計を支えていた良子に代わり、今は暢子が仕送りをして実家を助けている状況で、自分だけが好きなことをやってもいいのかどうか思いを巡らせているのだろう。

 そんな妹たちの気も知らないで、相変わらず行方をくらませている長男の賢秀(竜星涼)。彼は猪野寛大(中原丈雄)とその娘・清恵(佐津川愛美)が切り盛りする養豚場で働いていた。どうやら今は一生懸命働いている様子だが、清恵に沖縄から出てきた理由を問われた賢秀の「ビッグなビジネスを仕掛けて星をつかむためヤサ!」という言葉がこれから起こる波乱を匂わせている。ようやく自分の道を進もうとしている3人の妹たちが、トラブルメーカーの賢秀にもう振り回されることがないよう願わずにはいられない。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

関連記事