AKB48 小栗有以、約4年ぶりドラマ出演で高まった芝居への意欲 「楽しさを改めて感じた」
『覆面系ノイズ』などで知られる福山リョウコの同名コミックを連続ドラマ化した『恋に無駄口』が、ABCテレビ・テレビ朝日にて放送中だ。日々くだらないテーマを真面目に検証してSNSにアップする、無形文化遺産代行保存部、通称・ムダ部。そんなムダ部に所属する、顔だけは良いのに中身が残念な高校2年生の仲良し4人組の高校生活を描き出す本作において、主人公・仁科(奥野壮)が惹かれていくマンガ部の女子・依麻を演じているのが、AKB48の小栗有以だ。AKB48だけでなくバラエティーなどでも活躍する小栗にとって、ドラマの出演は2018年の『マジムリ学園』(日本テレビ系)以来約4年ぶり。ヒロインという大役を担った本作でより強まったという演技の仕事への意欲について語ってもらった。【インタビューの最後には、コメント動画&サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「関係性がゼロからだったので、その難しさはありました」
ーードラマ出演は久しぶりですよね。
小栗有以(以下、小栗):そうですね。AKB48で連ドラはやらせていただいたんですが、それ以外の連ドラでヒロインを務めるのは今回が初めてで。ずっとグループから離れて個人でもドラマをやってみたいなと思っていたので、お話をいただいたときはすごく嬉しかったです。学園ものにも挑戦してみたいと思っていました。
ーーAKB48として活動する中で、もともとお芝居への意欲もあったんですか?
小栗:『マジムリ学園』をやらせていただいたときに、お芝居ってすごく楽しいなと思ったんです。もともと舞台に出させていただいたときにも感じていたんですけど、なかなか機会がなかったり、自分でもちょっと緊張してしまう部分があって。今回久しぶりに演技のお仕事をさせていただいて、お芝居の楽しさを実感しました。
ーー同世代のキャストが集まっているので、撮影も楽しそうですね。
小栗:撮影はすごく楽しいです! お芝居のお仕事でメンバー以外の方と関わることが今までほとんどなかったので、最初は現場に行くこと自体がすごく不安で、ものすごく緊張もしていたんです。でも、共演者のみなさんが同世代であることに加え、スタッフのみなさんも本当に明るくて、笑いが耐えない現場なんです。キャストのみなさんとも仲良くなれているので、そういう意味でもお芝居がやりやすいなと感じています。
ーー最初はやっぱり緊張のほうが大きかったんですね。
小栗:しかも最初のほうにドキッとするようなシーンがあったんです(笑)。そういうシーンに挑むのも初めてで、現場自体にもまだ慣れていなかったので、本当にどうしよう……と緊張していました。いま考えると、リアルに距離感を縮めることも大事なんだなと改めて思います。
ーーやっぱり『マジムリ学園』のようにAKB48のメンバーと一緒にお芝居をするのとは全く違う感覚ですか?
小栗:そうですね。グループ内だと、メンバー同士の関係性がすでに出来上がっているので、みんなでアドバイスをしあったり、より近い距離で撮影に臨むことができるんですけど、今回はやっぱり関係性がゼロからだったので、その難しさはありました。でも、関係性が出来てからはとてもやりやすく、“ムダ部”のメンバーがアドバイスをしあっているのを聞いて、私もそれを吸収したり、共演シーンが多い奥野(壮)さんの演技から学ぶこともたくさんあります。
ーー奥野壮さんとは今回初共演ですよね。
小栗:同世代の男の子と演技をするのも初めてでした。私は人見知りなタイプではないんですが、最初はやっぱりちょっと緊張してしまいました(笑)。奥野さんは人見知りタイプだったので、撮影が始まる前とかは、お互い近くにいるけど何もしゃべれないような時間もあったんですけど、一緒に演技をしていく中で、リアルな距離でお話ができるようになりました。そのおかげで演技も自然になったりしたので、共演者の方と仲良くするのって大事なんだなと思いました。
ーー距離を縮めていく中で、何かきっかけみたいなことはあったんですか?
小栗:ムダ部の男子たちが、AKB48の話をしてくれたり、「根も葉もRumor」を踊ってくれたりしたんですよ。楽屋で音楽をかけて歌ってくれたりもして、現場で「根も葉もRumor」がブームになっていて(笑)。それがすごく嬉しかったです。