2022.05.21 08:00

AKB48 小栗有以、約4年ぶりドラマ出演で高まった芝居への意欲　「楽しさを改めて感じた」

文・取材＝宮川翔、写真＝池村隆司、動画＝井口聖也

「ずっとAKB48が青春なんです」

ーー今回小栗さんが演じている依麻というキャラクターについては、情報発表時に「自分と似ている部分がたくさんあり、共感出来る部分が多いなと思いました」とコメントされていましたね。

小栗：恋愛経験がないとか、「ありがとう」や食べ物を大切にするとか、共通点がたくさんあって。細かいところでも「こういうときは自分もこうするな」と共感できる部分が多かったので、そういう意味では演じやすい部分がありました。でも、自分が発したことのない、ちょっと突き放すようなセリフもあったりするので、そこは難しかったです。学園ものの映画やドラマを観たりして、いろいろと勉強しました。

ーーツンデレ的な言い回しですよね。

小栗：「どうしたらいいんだろう」って（笑）。胸キュン的な展開も、自分自身に経験がなさすぎて難しかったんですけど、依麻自身も恋愛経験がほとんどないので、そのナチュラルさは出しやすかったのかなと思います。最初は緊張で顔を隠しちゃったりしたんですけど、カメラが回るとスイッチが入って、依麻になりきれるようになりました。

ーー自分自身の学生時代の経験を生かせるようなことはありましたか？

小栗：私はちょうど小学校6年生の終わりくらいのタイミングでAKB48に入ったので、中学や高校ではいわゆる“青春”みたいなことがほとんどなくて、ずっとAKB48が青春なんです。なので、今回の撮影を通して、高校生の青春ってこういう感じなんだと疑似体験できるような感覚がありました。そういう経験ができたのも嬉しかったですし、すごく楽しかったです。

ーーAKB48ではセンターを務めるなどグループの“顔”として活躍されていますが、今回のドラマでもヒロインという大きな役割を担っています。AKB48の小栗有以として活動するときと、今回のように個人で俳優業をするときの心持ちは違うものですか？

小栗：違いますね。AKB48では、みんなを引っ張っていくぞという気持ちだったり、みんなにいい背中を見せるためにしっかりするぞっていう気持ちで、“アイドル小栗有以”として努めているんですけど、今回の作品は原作があって、原作ファンの方もいらっしゃるので、この依麻という役を演じ切って、原作ファンの方にもドラマを好きになってもらいたいなと思ったんです。そこに関しては「頑張らないといけないな」という、アイドルとは違う、いつも以上の緊張感がありました。ただ、アイドルのときもそうなんですけど、緊張やプレッシャーを背負いすぎちゃうと、うまく自分を発揮できなくなっちゃうので、あまりそういうことは考えず、とにかく作品を良いものにするという意識を持って撮影に臨みました。

ーーAKB48のメンバーや卒業生にもお芝居で活躍されている方がたくさんいらっしゃいますよね。今回の経験を通して、お芝居への意欲は高まりましたか？

小栗：『マジムリ学園』に出演させていただいたときも、「私は演技が好きだな」と思ったんです。そこからちょっと期間が空いちゃいましたが、今回久しぶりにドラマをやらせていただいて、演技の楽しさを改めて感じました。共演者のみなさんの演技に取り組む姿勢だったり、他の作品でのご活躍を見て、「演技って素敵だな」と改めて思ったので、この『恋に無駄口』を第一歩として、今後は女優さんとしても活躍できるように、最後の最後まで頑張って良い作品を作り上げたいなと思います。

ドラマL『恋に無駄口』小栗有以（AKB48）さんからメッセージ到着！

■放送情報
『恋に無駄口』
ABCテレビ（関西）にて、毎週日曜23:55～放送
テレビ朝日（関東）にて、毎週土曜深夜2:30～放送
TELASAにて、ABCテレビでの放送後見放題独占配信
TVer・GYAO!にて、見逃し配信あり
出演：奥野壮、水沢林太郎、小西詠斗、藤岡真威人、小栗有以（AKB48）
原作：福山リョウコ『恋に無駄口』（白泉社『花とゆめ』連載）
脚本：橋本夏、大歳倫弘（ヨーロッパ企画）、兵藤るり
演出：山口淳太（ヨーロッパ企画）、吉川鮎太、八十島美也子
プロデューサー：南雄大（ABCテレビ）、櫻田惇平（ホリプロ）
制作協力：ホリプロ
制作著作：ABC
(c)ABC
公式サイト：https://www.asahi.co.jp/koimuda/
公式Twitter：@dramaL_abc
公式Instagram：@dramal_abc