韓国ドラマ『私の解放日誌』のギジョンとチャンヒに学ぶ、心の平穏の保ち方

 「朝の風が冷えてきた」。Netflixにて配信中の『私の解放日誌』では、平凡な日々から少し抜け出せるような出来事が三兄弟それぞれに起きた暑かった夏が過ぎ、もうすぐ秋になろうとしていた。

 ギジョン(イエル)は、テフン(イ・ギウ)に振られ、手は怪我をしたまま。しかし心は不意に思い出すと辛い程度で、鼻歌でも歌えば持ち直すまでになっていた。そして、彼に告白したことは後悔しておらず、むしろ相手も誠実だったので人への接し方を学べたとポジティブに考えていた。

 しかし、自分の心の中では整理がついたはずなのに、彼女の前に壁が現れる。テフンの姉でギジョンの同級生のギョソン(チョン・スヨン)がたまたま、タコを食べないかとギジョンを誘った。それを聞いたテフンの娘・ユリム(カン・ジュハ)は「あのおばさん嫌い」と言ったのだ。そして初めてギョソンは、居酒屋でギジョンがテフンたちに聞こえるような声でシングルファザーの悪口を言っていたのだということを知り、怒りをぶつける。さらにギジョンがテフンに告白したこともバレてしまい、ギジョンは謝ることしかできていなかった。

 一方で会社でもとばっちりを受けることに。いつも恋愛相談をしていた同僚の彼女に嫉妬されてしまったのだった。ギジョンは、必死に彼に気はないことを弁明しつつも、「ごめんなさい」と涙を溢していた。ひと山乗り越えたと、誇らしく言っていたギジョンだったのだが、良い人を見つけるための道のりは長そうだ。

 平凡な家庭に生まれた三兄弟にとって、お金があることで心の平穏が保たれるのかもしれないという仮説が、今回のテーマとして見受けられる。ギジョンと友人は、百貨店にグループで来ている同世代を見ると不快になるという話をしていた。お金持ちで、夫も子供もいるだろう彼女たちが買えないような高価なものを買いたいと言うのだ。

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