『インビジブル』高橋一生と平埜生成の回想シーンが胸を打つ キリコは“探しもの”に接近?

 相変わらず刑事・志村貴文(高橋一生)の周囲が騒がしい。『インビジブル』(TBS系)第4話では、志村が血眼になって追っている3年前の通り魔事件の犯人の気配が充満する。

 まず、3年前の事件同様に夜、公園でOLが狙われる事件が起き、当時犯行に使われた特徴的なデザインと同一のナイフまで見つかる。

 さらに犯罪コーディネーターでインビジブル・キリコ(柴咲コウ)曰く、「あなた(志村)の後輩が殺された事件と私の探しものとも繋がっている」凶悪犯罪者“クリミナルズ”による新たな事件が勃発。今回は猿の格好をした窃盗団“モンキーズ”。狙うのは闇市場で非合法に売買された絵画のみで、被害届は出されず事件は明るみに出にくい。

 スーパーセレブが集う闇オークション“ミラーズ”に潜入するために変装した志村とキリコの艶やかさが目を引き、特に志村の変身ぶりが作中スパイスになっていた。一方、普段の志村の無精髭もそのままのなりふり構わぬ姿も、そこから覗く荒んだ生活も、そのどれもが彼がいかに3年前の事件で後輩の安野(平埜生成)を救えなかったことを悔やんでいるか、過去のその一点に囚われているかを浮き彫りにし、憎しみを原動力に生きることの苦しさ、ギリギリさ、限界を物語る。

 モンキーズによってオークションに出品された高額絵画「ナンバーX」の落札者は、どうやらその絵画に埋め込まれていたがキリコによって予め抜き取られたチップこそが欲しかったようだ。そこにはアメリカのクリミナルズのリストが入っていた。キリコが言う“探しもの”とはこの落札者のことを指すようだ。

 3年前の事件、そして今回のOL殺害事件ともに武入(鈴之助)による犯行であることがわかったものの、彼にその指示をしたのはインビジブルだと言う。

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