『トップガン』続編の上映に『アバター』も シネマコン2022での新情報を企業ごとに紹介
米ネバダ州ラスベガスで、シネマコンというイベントが4月25日から28日まで開催されました。土日を含まないことからもわかるように、これは完全ビジネス向けのイベント。アメリカの興行主(映画館の経営者さんたち)に対し映画会社が自社の作品や今後の動向をプレゼンテーションするというものです。ちなみに主催者はNATO(全米劇場所有者協会(National Association of Theater Owners)。ここ2年ぐらいコロナで開催されていなかったのですが、今年3年ぶりに実施されたようです。ここで大きな発表があり、映画メディアを賑わせています。今回はそこから流れてきたニュースやシネマコンを受けて発表されたプレスリリースなどをもとに、その中で気になるものをいくつかピックアップしてご紹介しましょう。
なおシネマコンでは話題作の映像(フッテージ)が初出しでお披露目されているようですが、このイベント自体が興行主イベントで一般ファンに解禁されていません。要はサンディエゴ・コミコンみたいにまずイベント会場でお披露目して、そのYouTubeなどで一般公開するというパターンがほとんどない。なのでこの記事内で、ふれている映像部分についての説明は「会場でその映像を観た人がWebメディアでSNSであげている内容」を元にご紹介いたします。
DCからは『ザ・バットマン』続編製作発表や新作映画のフッテージが公開
シネマコンがらみのニュースで最もバズったものの1つが『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の続編が作られるという発表だったのではないでしょうか? ワーナー/DCのプレゼンテーションでのことです。内容・公開時期などの詳細は発表されませんでしたが、マット・リーヴス監督とロバート・パティンソンの続投が決定しています。その後『Black Adam(原題)』、『Shazam! Fury of the Gods(原題)』、『Aquaman and the Lost Kingdom(原題)』、『The Flash(原題)』のフッテージがお披露目。
『Black Adam』の時は主役のドウェイン・ジョンソンがサプライズで会場に現れたそうです。ドウェイン・ジョンソン曰く「『Black Adam』はスーパーヒーロー界の『ダーティハリー』」とのこと。『The Flash』では、同作に登場するマイケル・キートン演じるブルース・ウェイン/バットマンのマスクをつけないバットスーツ姿が映像でお披露目。そのシーンでは、『バットマン』(1989年)でブルース・ウェインとしてジョーカーにすごむ場面で放つ「You wanna get nuts? Let’s get nuts!(狂いたいか?一緒に狂おうぜ!)」というセリフをキートンが再び言うらしく、会場は大いに盛り上がった模様。また、噂になっていたマイケル・シャノン演じるゾッドの姿も確認されたようです。
マーベルからは『ドクター・ストレンジ/MoM』の20分映像が公開
マーベルはディズニーの枠でプレゼンテーションがされました。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の20分ほどのフッテージがお披露目になったそうです。
また特筆すべきは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のキーマンでプロデューサーのケヴィン・ファイギが、「いま次の10年に向けてのMCUのプランをマーベルの上層部と企画中」という発言があったこと。MCUはまだまだ続きます!
ディズニーからは『アバター』続編の発表が
ディズニーは大作『アバター』続編のタイトルを『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』と発表(邦題も同じ)。9月23日から前作『アバター』のリバイバル上映も決定されした。さらに『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』公開の際、フッテージ(特別予告編)が上映されるようです。このフッテージがシネマコン会場で上映され、とにかく続編のキーであるパンドラ星の海の世界をフィーチャーしているとのこと。なお『アバター』シリーズは、前作の主人公ジェイクとネイティリの家族の物語で(ということは2人の間に子どもがいるんでしょうね)続編4作が作られる構想だそうです。