ラブコメからサスペンスまで GWにイッキ見できる、話数が少ないNetflix韓国ドラマ4選

 ついに始まった2022年のゴールデンウィーク。近場に少し出かけに行く人も、久々に遠出をしてみる人も、ステイホームで過ごす人も、様々にいるはず。家活を楽しむためにとNetflixをひらけば、ここ最近は総合TOP10にランクインしている作品が話題の韓国ドラマばかり。気になってはいたものの、普段からドラマ関係の作品はまとまった時間がないと観られないという理由で避けていた人も少なくはないだろう。また、毎週新着エピソードを待たなければいけないスタイルでは、続きが気になってもどかしいという人もいるかもしれない。そんな方に、ゴールデンウィーク期間中でイッキ見できる、話題になったNetflix韓国ドラマをご紹介しよう。

総合ランク首位を独占状態の『社内お見合い』(全12話)

『社内お見合い』(SBS公式サイトより)

 財閥の御令嬢である親友チン・ヨンソ(ソル・イナ)から、ある日、自分になりすまして財閥の御曹司との見合いに出てくれないかと相談される、主人公のシン・ハリ(キム・セジュン)。これまでも代打し、わざと相手に嫌われそうな嫌な女役を好演する女優っぷりを発揮してきた彼女は、実家が裕福ではなく、お金に困っていたため親友の取引に応じた。しかし、お見合いの日にその場に現れたのは、自分が務める食品会社の新社長カン・テム(アン・ヒョソプ)だった。お見合いを破綻させるために散々な嫌われ役を演じ、その場を逃げ出した彼女だが、後日なんとカン・テムから婚約を申し込まれてしまう。

『社内お見合い』(SBS公式サイトより)

 本作の見どころは、やはり“ザ・韓国ラブコメ”的な作風だ。割と早い段階でシン・ハリが偽チン・ヨンソであることが判明したり、偽物とわかった上で今度はカン・テム側から偽装恋愛を持ちかけられたり、「偽装」という反復する展開も芸があっておもしろい。さらに、シン・ハリ役のキム・セジョンの表情の豊かさが最大の見どころで、わざとオーバーに悪女を演じる様子などは、どこかアメリカの青春ラブコメ映画『小悪魔はなぜモテる?!』のエマ・ストーンを彷彿とさせる。チン・ヨンソ役のソル・イナとの軽快な会話劇や茶番も観ていて楽しめたり、韓国ドラマではキツい性格で描かれがちな御曹司の祖父もドラマに熱中する茶目っ気たっぷりな性格だったりと、コメディ要素が満載。何よりアン・ヒョソプ演じるカン・テムの一途っぷりが最高な一作だ。

次の展開が気になって止まらない『Sweet Home-俺と世界の絶望-』(全10話)

『Sweet Home -俺と世界の絶望-』Netflixにて独占配信中

 学校で暴力に遭い、引きこもりになっていた主人公のチャ・ヒョンス(ソン・ガン)。彼は寂れた古いアパートに引っ越した直後、その屋上から身を投げて死のうとする。幼少期に起きた交通事故が原因で家族を亡くし、孤独だった彼は自殺願望も強かったがアパートの住民に止められた。しかし、時を同じくしてアパートの管理人が謎の病気にかかり、人間ではなくなる。そしてヒョンスの隣人も病気にかかり、“怪物化”していた。アパートの外の光景は、すでに怪物となった人間で溢れた地獄絵図となっているのであった。

『Sweet Home -俺と世界の絶望-』Netflixにて独占配信中

 昨今の韓国ドラマにおいて目を見張るのは、そのCG技術だ。本作も例に漏れず、ドラマとは思えないほどの完成度で様々なモンスターが登場する。そういったクリーチャーデザインも見どころの一つではあるものの、やはり手に汗握る展開が魅力的。続きが気になって仕方なくビンジウォッチ必至である。団地の住民たち、それぞれのキャラクターや関係性が話を追うごとにわかっていったり、発展していったり、アポカリプスものとしても楽しめる要素が多い。レオナルド・ディカプリオに憧れて俳優を目指したという主演のソン・ガンは、本作を皮切りに一気に注目され、その後も『ナビレラーそれでも蝶は舞うー』や『わかっていても』などNetflixの韓国ドラマ作品に引っ張りだこになった。グロテスクなシーンが多いので、ホラーやこの手のジャンルが苦手な方は少し注意してほしい。

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