松本まりか、『妖怪シェアハウス』お岩さん役への反響に喜び 「この役に出会えて良かった」

 2020年7月クールの深夜帯放送ながら、大人だけでなく小さな子どもも巻き込んで、厚い支持を受けたドラマ『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)。2022年に入って、待望の続編『妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-』の放送と、映画『妖怪シェアハウスー白馬の王子様じゃないん怪ー』の公開が決まり、ファンを歓喜させた。

 いよいよ放送がスタートした続編で、前作に続き、お岩さん(四谷伊和)を演じる松本まりかにインタビュー。

 これまで『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)、『死役所』(テレビ東京)、『竜の道 二つの顔の復讐者』(カンテレ・フジテレビ系)、『東京、愛だの、恋だの』(Paravi)など、多くの作品で印象を残してきた松本だが、本作でのお岩さんは特に高い人気を誇る。そうした反応に、「みんなで作ったものがこうして評価される。しかも好いてもらえるというのは、本当に嬉しい」とほほ笑む松本。そして“妖怪シェアハウス”に里帰りする主人公・澪を演じる小芝風花への“愛”や、酒呑童子役の毎熊克哉、座敷童子役の池谷のぶえ、ぬらりひょん役の大倉孝二と、レギュラーキャスト全員続投の現場の温かな雰囲気を語った。

「この役に出会えて良かった」

――お岩さんの母性の強さや、詩子さん(座敷童子)とのコンビなど、続編もとても楽しみです。松本さん自身はお岩さんのどこが好きですか?

松本まりか(以下、松本):伊和ちゃん(お岩さん)は、やっていてすごく楽しいんですよね。色っぽいお色気担当のはずなのに、ちょっと過剰なところがあってなんだかおかしい。そこのバランスがすごく良くて、楽しいです。

――松本さんが演じられてきた役柄のなかでも、特に人気の高いキャラクターかと。

松本:前にメイクさんから教えてもらったのですが、「松本まりかの好きなキャラクターランキング」というのがあって、そこでお岩さんが1位だったそうなんです。それに“お岩さん”でネット検索すると、「松本まりかのお岩さん」が最初に出てくるらしくて。そのことを、メイクさんがすごく喜びながら話してくれて、そんなメイクさんの姿を見て、私もすっごく嬉しくなりました。このビジュアルを作ってくれたのはメイクさんや衣装さん、スタッフさんたちだし、そうやってみんなで作ったものがこうして評価される。しかも好いてもらえるというのは、本当に嬉しいこと。この役に出会えて良かったと思います。

――視聴者も松本さんのお岩さんに再び会えることが嬉しいです。

松本:今回のお岩さんは、さらに暴走していると言いますか、さらに過剰になっています(笑)。澪への愛情もすごいですし、コメディの度合いも増してます。特に最初のエピソードでは、「私の人生でこんなにコメディをやったことはない!」というくらいのコメディ感でお送りしております。

――お岩さんの眼帯やファッションも楽しみです。

松本:眼帯に関しては前回もちょこちょこ変えていましたが、今回も変えています。メイクは一緒なんですけどね。これがお岩さんというのがあるのでブレずに、そこは変えませんが、髪の毛の巻き具合とか、眼帯からちょっと出ている前髪のニュアンスとか、実はすごくこだわっているんですよ。衣装はもともとファッショナブルな伊和ちゃんですが、ぜひ今回も着物ファッションを楽しんでいただきたいです。帯の締め方とか、ボリューミーにアーティスティックな着方をしていたり、古典的にしたり、いろんな可愛い着方をしていますし、色柄もファンキーなかっこいいものとか、本当に手の込んだ衣装です。ぬらり(ひょん)役の大倉さんにも羨ましがられるんです。

――そうなんですか?

松本:ぬらりひょんも、歌舞伎のTシャツにかぶいてる靴下とか、こだわりはすごくあるんですけど、「なんか俺のほうには予算が来てない。伊和に予算が行ってるからだ」と言ってました(笑)。でも本当にそれぞれのキャラクターが絶妙にできていて、とにかく素晴らしいんです。だから目でも楽しめる。役者たちのお芝居だけじゃなくて、セットも含め、スタッフさんたちみんなで『妖怪シェアハウス』を作り上げているんだと、しみじみ思います。

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