小芝風花「ウチの妖怪さんたちが一番かわいい」 『妖怪シェアハウス』続編で届けたい思い

 2020年7月クールに放送され、放送文化の向上に貢献した番組を表彰する「ギャラクシー賞」の9月度月間賞を受賞するなど、人気も評価も集めたドラマ『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)の続編が、『妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-』として4月9日にスタートする。6月には映画版の公開も決定している本シリーズで、主演を務める小芝風花にインタビューを行った。

 小芝演じる、気弱だけれど純粋でまっすぐな目黒澪が、ズタボロになっていたところをシェアハウスに暮らす妖怪たちに拾われて成長し、ラストには「自分らしく生きる!」と立派に羽ばたいていった前作。しかし世知辛い世の中に揉まれ、ふたたびズタボロになった澪は、またしても妖怪たちとシェアハウスで暮らすことに。

 もちろん、お岩さん役の松本まりか、酒呑童子役の毎熊克哉、座敷童子役の池谷のぶえ、ぬらりひょん役の大倉孝二らレギュラーキャストも続投。「ウチの妖怪さんたちが一番かわいい!」と続編スタートに自身も大興奮の小芝が、「いっぱい笑えてスカッとできる作品を届けられて嬉しい。ドラマを観ている間だけでも、憂鬱な気分を忘れて楽んでもらえたら」と語った。(望月ふみ)

「ウチの妖怪さんたちが一番かわいい」

――今回の続編もすごく期待していますし、きっと皆さん、その期待を超えてくるだろうなと予想しているのですが……。

小芝風花(以下、小芝):超えちゃうと思います。うふふ。

――シーズン1の放送時もファンがしっかりついていました。当時の反響と、続編と映画化のニュースが出てからの反応を改めて教えてください。

小芝:みなさんに「面白いですね」と声をかけていただきました。深夜帯の放送にもかかわらず、小さいお子さんもすごく楽しみにしてくれて。ちっちゃな男の子がアマビエの物まねをしてくれている動画があったり、テレパシーを送り合う真似をしてくれてたり。親子、家族みんなで楽しんでいただいている声がすごく多かったです。なので、続編が決まったときにも、「子どもが喜びます!」という声が多かったですね。コメディでありながら、ゲキメーションとかちょっと怖い部分もあるんですけど、大人の方から小さなお子さんまで楽しめる作品になっていることがすごく嬉しいです。

――小芝さんのキュートさも人気ですが、ご自身への反響は?

小芝:私自身が妖怪さんたちのファンなので、自分への言葉より「妖怪さんたちが悪者をコテンパンにやっつけてくれる姿が気持ちよかった」「すっきりしました」という声がすごく嬉しいんです。いろんな妖怪ものがありますけど、ウチの妖怪さんたちが一番かわいいと思っています。

――シーズン1のラストに感動した人も多かったですが、今回は“妖怪シェアハウス”から旅立っていった澪が、挫折して帰ってきます。ファンとしてはまた会えてうれしいですが。

小芝:やっぱり妖怪の世界もお金がないと生きていけないということで。澪もいろんなバイトを掛け持ちしながら戻ってきます。もともと“妖怪シェアハウス”には人間が入ることは許されていませんでしたが、澪の心のまっすぐさに妖怪さんたちも放っておけなくて手助けしてくれました。その感じは続編でも大事にしたいです。あと、妖怪さんたちはみんなすっごく個性的なので、しっかりリアクションできるように心がけています。

――シェアハウスの建物自体に変化はありますか?

小芝:はい。作りは似ているんですけど、舞台がちょっと違う場所なんです。みんなが居られるリビングがあって、中庭に井戸があって……といったことは変わりませんが、2階に行ける階段が増えていたり、囲炉裏があってそこでご飯を食べたりもできます。すっごく凝っていて、パワーアップしてます。

――澪や妖怪さんたちの衣装などは?

小芝:お岩さんの眼帯は、前作のときも変化をつけていましたが、今回も新作がいっぱい出てきてめっちゃ可愛いです。あと、前は夏設定でしたけど、今回は秋冬設定なので、そうした変化もあります。私自身は基本的にはあまり変わらず、引き続き庶民的な装いです(笑)。

――物語としてはどんな変化がありますか?

小芝:前作は、リアルに生きている人間のほうが妖怪よりよっぽど怖いよねというところで、澪がいろんな人に騙されているのを妖怪さんたちがコテンパンにやっつけてくれました。今回は、人間社会に揉まれて、本来の自分を忘れてしまって闇落ちした妖怪さんたちが出てきます。だから、前作で人間に苦しめられてきた澪が、今度は人間に苦しめられて闇落ちした妖怪に苦しめられることになります。普通の妖怪だけじゃなくて、闇落ちした妖怪の姿も見どころのひとつです。

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