『真犯人フラグ』最も怪しく映る日野(迫田孝也) 明らかになった3つの真相と残された謎

 真帆(宮沢りえ)たちの失踪当日のドライブレコーダーに映った、朋子(桜井ユキ)と篤斗(小林優仁)の姿。瑞穂(芳根京子)について調べを進める河村(田中哲司)が猫おばさん(平田敦子)の占いの館で見つける、真帆と瑞穂が3年前に一緒に来ていた証拠。3月6日放送の『真犯人フラグ 真相編』(日本テレビ系)は、この回を含めて残り2話。明らかにされた3つの大きな真相と、残された謎を整理しておきたい。

 まず1つ目は、待ちに待った菱田家の押し入れの中身だ。そこにあったのは篤斗の10番のユニフォーム。エースナンバーを得たことで上級生からいじめられていた篤斗(その様子を見ていたバタコは居てもたっても居られずに誘拐へと踏み切るのである)。失踪当日、ユニフォームが隠されて探しているところで朋子と遭遇した篤斗は、一緒にサッカー教室へ向かう。その際にたまたま光莉(原菜乃華)と同じ学校の女子生徒が後ろを通りかかり、例のドライブレコーダー映像が出来上がるわけだ。そして切り刻まれたユニフォームを見て、飛び出した篤斗はバタコ(香里奈)に誘拐されるのである。

 山田コーチ(柿澤勇人)はサッカー教室にいじめがあることを知られるのを恐れ、また朋子は清明(桑名愛斗)が疑われるのを避けようとした結果として結託する。団地の池上さん(坂本文子)の“ゴミをチェックする”性格が、ユニフォームを捨てられなくさせ、謎を深めるひとつのフラグとなったということだろう。サッカーボールを家に蹴り入れたのは山田コーチであり、さらに朋子は「真帆さんになりたかった」と告白し、これまでの奇行の真相がわかる。この篤斗周辺の一連には、真帆と朋子、そしてバタコ、3人の母親の子どもへの想いが錯綜していたという感じか。

 2つ目は、前回自らの罪を白状した一星(佐野勇斗)に、まだ隠していることがあったということだ。光莉の家出をほう助してすぐに本木(生駒里奈)を利用し始めたわけだが、程なくして会社に怪文書が届けられる。母のすみれ(須藤理彩)に危険が迫っていることを感じ取ったことから、怪文書の指示に従い脅迫動画を撮影したり、本木に光莉を誘拐させたと供述する。そしてその犯人を突き止めようと画策して本木に林(深水元基)を追わせたことがわかり、また本木の家に監禁されていた一星を脱出させた(かつ新たな脅迫文を届けた)のは強羅(上島竜兵)であると。

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