3Dアニメ+実写のハイブリッドラブコメ 大ヒット韓ドラ『ユミの細胞たち』が遂に日本上陸

 原作は、5年間の連載期間で累積32億ビュー以上という人気ウェブトゥーンで、日本ではLINEマンガ(https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000275)で読むことができる。

 2023年公開予定の劇場版アニメーションも、ドラマ版のアニメーションを手掛けた『白雪姫の赤い靴と7人のこびと』(2019年)のスタジオによって制作が進められているそうだ。

 元バンドマンで文房具メーカーのデザイナーだったという作者のイ・ドンゴンは、手塚治虫の『火の鳥』をフェイバリットに挙げ、細胞たちのフォルムは『鉄腕アトム』の足を参考にしたという。男性作家ながら、ユミの心の揺れを含蓄のあるセリフで表現する手腕に称賛が集まるが、「性別は関係ないのでは? ユミの発言の語尾を変えれば男性にもあてはまります」と語っている。(*2) シーズン1のクライマックスで、ゲームプログラマーの理系男子のウンと、文学が好きで作家を目指していた文系女子のユミは、ある真理に近づく。人生における主役は他の誰でもなく自分自身であって、運命ではなく選択が未来を作る。イ・ドンゴン氏は、こう解説している。「“切り札”というエピソードがあります。自分で結論や限界を決めてしまうと言動の選択肢が限られ、同じことを繰り返すことになると、ユミはようやく気づく。このエピソードは個人的な経験を基にしていますが、恋愛以外の状況にも当てはまると思います」(*3)。

 そして、ユミと細胞たちの物語は、2022年上半期配信予定のシーズン2に続いていく。韓国でも人気が爆発した新感覚のラブコメは、日本の観客を虜にすることだろう。

参考

*1. https://www.joongang.co.kr/article/25018630
*2. https://m.post.naver.com/viewer/postView.nhn?volumeNo=16919902&memberNo=27908841
*3. https://www.webtoonguide.com/en/board/Interview_en/9997

■配信情報
『ユミの細胞たち』
Amazon Prime Videoにて、見放題独占配信中(全14話)
出演:キム・ゴウン、アン・ボヒョンほか
(c)STUDIO DRAGON CORPORATION

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