『ゴーストバスターズ』アイヴァン・ライトマン監督が死去 新作を手がけた息子も声明発表
『ゴーストバスターズ』(1984年)や『アニマル・ハウス』(1978年)など、70年代から80年代の数々のヒット映画を手がけた監督兼プロデューサーのアイヴァン・ライトマンが75歳で亡くなった。
ライトマンの死因については明らかになっていないが、2月12日(米現地時間)、就寝中に亡くなったと彼の家族よりAP通信を通して伝えられた。
ライトマンの子供たち(ジェイソン・ライトマン、キャサリン・ライトマン、キャロライン・ライトマン)は共同声明で、「私たち家族は、人生における魔法を常に探し求めるよう教えてくれた、夫であり、父であり、祖父であった彼の、突然の別れに深く悲しんでいます」「彼の映画監督としての仕事が、世界中の数えきれない人々に笑いと幸せをもたらしたことが私たちにとっての慰めです。私たちは家族として個人的に追悼していますが、映画を通して彼を知った人たちが、これからも彼のことを覚えていてくれることを願っています」と述べた。
チェコスロバキアで生まれ、カナダで育ったアイヴァン・ライトマンは、1978年の『アニマル・ハウス』でプロデューサーとして大きな印象を残し、その後1984年、監督を務めた『ゴーストバスターズ』一躍有名となった。彼の最近の監督作品では、『ドラフト・デイ』(2014年)、『抱きたいカンケイ』(2011年)、『Gガール 壊滅的な彼女』(2006年)などがある。
アイヴァン・ライトマンの息子、ジェイソン・ライトマンが監督・脚本を務めた2009年の『マイレージ、マイライフ』では、アイヴァンは息子と共に共同製作を務め、第82回アカデミー賞で監督賞、作品賞をはじめとする6つのノミネートを獲得した。
またジェイソンは、父の代表作である『ゴーストバスターズ』シリーズの続編、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021年)の監督を務めており、日本でも2月4日に公開されたばかりである。2021年の11月、The Hollywood Reporterのインタビューにて、製作に携わったアイヴァンは「涙を誘うような経験だった」と、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が彼にとって感慨深いプロジェクトであることをコメントしていた。
アイヴァン・ライトマンの突然の訃報に対し、業界の著名人やファンからは多くの追悼コメントが寄せられている。2016年版『ゴーストバスターズ』の監督を務め、アイヴァン・ライトマンと共同製作を務めたポール・フェイグは、「非常にショックです。アイヴァンの側で仕事ができたことを光栄に思います。いつもたくさんのことを学ばせてもらいました。彼は私の好きなコメディ作品をいくつか監督しており、コメディ作品に関わる私たちは、彼にとても感謝しています。アイヴァン、今まで本当にありがとう」と追悼コメントを述べた。
また、俳優のクメイル・ナンジアニは、「レジェンドよ。彼が作った素晴らしい映画は数えきれないほどです。安らかに」と追悼の意を捧げた。
参照
Ivan Reitman, ‘Ghostbusters’ Director, Dies at 75|VARIETY
Ivan Reitman, ‘Animal House’ Producer and ‘Ghostbusters’ Director, Dies at 75|The Hollywood Reporter