『イカゲーム』イ・ユミ、『はちどり』パク・ジフ 『今、私たちの学校は…』俳優陣に注目

圧倒的ビジュアルのロモン&『医師生活』“双子医師”チョ・イヒョンのカップル

 一方、彫刻のような圧倒的ビジュアルで「こんなイケメンどこにいたの?」と、今韓国でも一際注目を集めているのが、イ・スヒョク役のロモンだ。スヒョクは何かあったら率先して先頭に立つ寡黙なリーダー。学級委員長ナムラをはじめ、友人たちを献身的に支える誠実で男前な役で、「頼むから生き残ってくれ……」と願わずにはいられないキャラクターの一人だろう。

 そしてそんなスヒョクと淡く切ない恋を繰り広げるナムラを演じたのがチョ・イヒョンだ。授業の時間外はいつもイヤホンをつけ友人たちと距離を置いていたが、ゾンビ発生をきっかけに徐々に感情を取り戻していく。彼女が繰り広げる成長物語は、多くの視聴者の涙を誘ったことだろう。『賢い医師生活』での双子のインターン医師役が記憶に新しいが、『魔女の法廷』『バッドパパ』『悪い刑事~THE FACT~』とフィルモグラフィーを重ね、『私の国』では、初の史劇挑戦で「怪物新人」として浮上したライジングスターだ。

 心ときめくロマンスを披露したこの二人、実は共演するのはドラマ『僕たちの復讐ノート』以来2度目となる。当時キム・ヒャンギ、チャ・ウヌらに比べて認知度が低かったロモンだが、“元祖顔の天才”カン・ドンウォンを連想させるビジュアルと胸ときめく演技で、完璧な学園のアイドルに変身。役名にちなんで「ゴッド・ジフン」という愛称とともに大きく注目された。今後、さらなる飛躍が期待されるロモン、イヒョンのデビュー初期の姿を味わえる貴重な一作だ。

『イカゲーム』との振り幅で演技力の高さを証明したイ・ユミ

 そして『イカゲーム』での自己犠牲の塊のような役と180度異なる悪役イ・ナヨンを演じたのがイ・ユミだ。裕福な家庭で育ったナヨンは、危機が迫ってくるたび自身の安全だけを心配する利己的な性格で、友達と絶えず葛藤を起こすキャラクター。『イカゲーム』ではセビョク(チョン・ホヨン)とのエピソードで視聴者の涙を誘った彼女だが、本作では人間らしさ溢れるリアルな演技で、視聴者のイライラを一身に引き受けた。しかし単純な悪役に留まらず、孤独だった故に心に深い傷を負っている複雑なナヨンの心の内が、彼女の繊細な表情演技で伝わってくる。

『イカゲーム』Netflixにて配信中

 イ・ユミは映画『大人たちは知らない(原題)』で新人賞を受賞しているが、実際はデビュー12年目の俳優だ。キュートな外見とは裏腹に、映画『パク・ファヨン(原題)』『大人たちは知らない』『人質(原題)』など過激な作品で大衆に名前を知らしめた彼女。ドラマ『ボイス2(原題)』では、トラウマに苦しむ性犯罪被害者を演じるなど、深い傷を抱えたキャラクターを演じることが多い。1年前に人生を“リセット”できるゲームを繰り広げるドラマ『リセット~運命をさかのぼる1年~』では、サイコパス+ストーカー役で強烈な印象を残した。どの作品も振り幅に驚かされるとともに、彼女の演技力の高さを存分に味わえるだろう。次回作は、1999年という時代に少女たちの愛と友情を描く映画『私たちは天国に行くことはできないが、愛することはできるだろう(原題)』で主演を務めることが決定している。また彼女の新たな一面に出会えそうだ。

参考

1.https://youtu.be/SmXAN6QO3Oo
2.https://n.news.naver.com/entertain/article/112/0003427469
  https://n.news.naver.com/entertain/article/311/0000677827

■配信情報
『今、私たちの学校は…』
Netflixにて独占配信中
監督:イ・ジェギュ、キム・ナムス
脚本:チョン・ソンイル
出演:ユン・チャンヨン、パク・ジフ、チョ・イヒョン、パク・ソロモン、ユ・インス、イ・ユミ、イム・ジェヒョク

関連記事