『もしイケ』に漂う00年代ドラマの雰囲気 細田佳央太のカメレオン俳優ぶりに期待

 細田の俳優としての特徴は、“変幻自在”であることだ。男性はよく髪型が違うだけで別人のように見える、というが彼に関しては毎回の役ごとに“顔も違う”。『町田くんの世界』では、普通そうに見えて少し変わっている町田くんを好演したが、昨年のドラマでは発達障害からくる学習障害に悩む生徒や、生まれたときから全盲の生徒と演じるには難しい役柄に立て続けに挑戦した。さらに彼は過酷な役作りも厭わず、『ドラゴン桜』の時には12キロほど増量し、地毛を坊主にした。

 デビュー当時からその高い演技力が評価されてきた細田だが、以前、彼が主演を務めたNUMAイヤードラマ『脱出カプセル』のインタビューにて、その役作りについて伺うと「当然、体に何かを抱えている役をやるときはそれについて絶対調べます」と話しながら、「僕だけがやっているような特別なことはしていない」と謙虚に語っていた(参照:細田佳央太「“一生懸命にやる”はブレずに」 役作りへのスタンスとブレイク後の心境を語る)。

 そんな彼も、つい先日の成人式で20歳になったまだまだ若手の俳優。同じ代には朝ドラ『おかえりモネ』(NHK総合)でブレイクした清原果耶や、森七菜、生見愛瑠、板垣李光人、池崎理人、平手友梨奈と演技派が勢揃い。言ってしまえば、『もしも、イケメンだけの高校があったら』もまた、ネクストブレイクの予感がする期待の俳優を見つけるのにぴったりな作品だ。『花ざかり〜』も、結果的に多くのブレイク俳優を輩出したドラマである。そのなかで、ドラマの推進力となる細田がこれからの展開でどのような“顔”を見せてくれるのかにも期待したい。

■放送情報
土曜ナイトドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00〜23:30放送
出演:細田佳央太、宮世琉弥、藤原大祐、水沢林太郎、内藤秀一郎、藤枝喜輝、遠藤さくら、速水もこみち、秋山菜津子、皆川猿時
企画・原作:秋元康
ゼネラルプロデューサー: 三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:高崎壮太(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
演出:唐木希浩、後藤庸介、二宮崇
脚本:服部隆、遠山絵梨香
(c)テレビ朝日
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