『不可殺』明らかになった3つの新事実 複雑なウルテとホヨルの関係性を読み解く

 ウルテがドユンに抱く感情に偽りがあるようには思えない。利用してきたとも言えるが、幼い頃から可愛がってきたドユンに情があったのも事実だろう。首に噛みつかなかったのは、自分の足跡を消すためでもあるが、そこには明らかにためらいがあった。今までのウルテであれば、不要な人間は一発で殺してきたに違いない。そのためナイフを選んだのは、殺そうとしたのではなく、死なないようにしたからではないのだろうか。ドユンの生死はまだはっきりと描かれていないが、現世ではファルから愛される役目を果たすために生きていてほしい。

 いよいよファルとウルテの全面的な闘いがスタートする。ウルテの元へ向かったのは、ドユンを利用したことへの復讐なのか、家族をウルテに殺された事実を知ったからなのか気になるところだ。同じプルガサルでも圧倒的に力の差があるファルは、ウルテを倒す手立てがあるのだろうか。ウルテを超える力が発揮されるとすれば、ヘソク(パク・ミョンシン)が予言した“記憶を失った者が記憶を取り戻した時”、つまりファルが千年前の記憶を取り戻した時になるだろう。それに、ミン・シホ(コン・スンヨン)が見たサンウンの前世から、ファルの新たな真実が知らされそうだ。ファルに執拗にすがり攻撃しようとしないのは、ウルテとホヨルのように、ファルとウルテも近い関係にあったとも考えられる。第11話の橋の上で乱闘する場面は、第1話の冒頭シーンと繋がっているため、復習しながら次回を迎えたい。

■配信情報
『不可殺 -永遠を生きる者-』
Netflixにて独占配信中(写真はtvN公式サイトより)

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