近藤芳正、『カムカム』に感じたうれしさと驚き 「テレビ的には非常に新しい」

近藤芳正、『カムカム』出演を語る

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に出演している近藤芳正よりコメントが寄せられた。

 本作は、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く物語。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちの日常に寄り添っていく。

 近藤が演じるのは、ジャズ喫茶の支配人兼バーテンダー・木暮洋輔。錠一郎(オダギリジョー)の出自や、過去を知っている。るい(深津絵里)のクリーニング店の得意先となる。

 近藤はプライベートで関西方面に引っ越したばかりのタイミングでの本作のオファーだったそうで、「タイムリーでうれしいなと思いましたね。関西で暮らしてみて、周りは当然、関西の方なので、関西人役をやらせてもらうことで、よりことばを覚えられますし、久々の大阪放送局で、それも楽しみだなと思いました」と願ってもないオファーだったことを明かす。

 演じるに木暮については、「木暮は、本当に音楽を愛しています。なにか過去に自分も音楽で救われたことがあるんでしょうね。志があって自分でこの『Night and Day』というジャズ喫茶を始めたと理解しています。ジョーとの出会いがあって、かなりジョーにほれていて、出会えたことに感謝しています。木暮もたぶんサックスかトランペットかなにか楽器を吹いていたんじゃないでしょうか。ジョーのトランペットの才能にほれ込んでいて、トミー も含めてですが、自分が果たせなかった音楽の夢を追いかけている彼らを、すごく応援したいんだろうなという気がします。音楽を愛する人たちに自分ができることは惜しみなくバックアップしたいという思いが強い人なんじゃないでしょうか」とその性格を分析。

 オダギリジョー、深津絵里との共演については、「オダギリジョーさんとは、本格的に共演するのは初めてで、すごく楽しみにしていました。すごく繊細な演技をされる方なので、対面してみて、やっぱりすばらしいなと思いながらやらせてもらいました。深津絵里さんは昔よく共演させていただきました。それこそ僕、実は『踊る大捜査線』(フジテレビ系)第一話の犯人だったんです。それからもちょこちょこご一緒させていただいていました。しばらくお会いすることがなくて、久々にお会いしたので、それもすごく楽しかったですね」とコメント。

 また、本作には「うれしさと驚き」を感じていると近藤は明かす。

「僕は演じる役と実年齢が近いですが、みなさん実年齢よりも若い役をやってらっしゃって、『とうとうテレビもそういう風にきたか』といううれしさもありつつ驚きもあります。ある意味リアリティを無視しているとこあるじゃないですか。みんなでウソついてるというか。ふつうは回想シーンで、ちょっと若いころが出てきたりするけど、そうじゃないですよね。ずっと、深津さんもオダギリさんも、市川さんも……みんなで大ウソつきしているっていうのが、テレビ的には非常に新しいんじゃないかなと思っていて、これを視聴者はどう受け取るのかなというのが放送後の楽しみです」

 最後に視聴者に向けて、「るい編は、るいとジョーの現代にはあまりなさそうな昔のちょっと切ない感じの恋愛物語。とにかく純愛物語だなぁと思っています。るい編での重要ポイントは、ジョーとトミーの演奏対決シーン。あそこは、すごい見せ場になると思います。あれを観ないと、安子編とひなた編を見ても『カムカムエヴリバディ』を観たことにはなりませんよ。実際に見せてもらったけど、あのシーンはすごい! 絶対見た方がいいですよ!」とメッセージを送った。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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