『HiGH&LOW THE WORST』続編は“無茶苦茶な戦い”も許される? ビジュアル面にも期待
映画『HiGH&LOW THE WORST』の続編が2022年初秋に公開されることが決定した。
2019年に公開された『HiGH&LOW THE WORST』(以下『ザワ』)は、男たちの友情と熱き闘いを様々なメディアで描く『HiGH&LOW』(以下『ハイロー』)シリーズと、高橋ヒロシによる不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画。2020年には『ザワ』のスピンオフドラマ『6 from HiGH&LOW THE WORST』が日本テレビで放送された。
『ザワ』では『ハイロー』シリーズの鬼邪高校と『クローズ』『WORST』の鳳仙学園の闘いが繰り広げられたが、その鳳仙でさえも一目置く鈴蘭男子高校、そして鈴蘭最強の男“ラオウ”の存在が物語の終盤に示唆されていた。
12月14日に行われたTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのライブ内で制作が発表された『HiGH&LOW THE WORST 続編(仮)』では、企画プロデュースを務めるEXILE HIROをはじめ、同シリーズのアクション監督を代々務めてきた大内貴仁がアクション監修、鈴村正樹がアクション監督を務める。また、シリーズ全作品の脚本に携わってきた平沼紀久が監督を担当。さらに、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEをはじめとするMVを手がけてきた二宮大輔が総監督として初参加し、原案・キャラクター設定を高橋ヒロシが務める。
『ハイロー』シリーズの新作制作決定に際して、シリーズのファンであるライターの加藤よしき氏は、率直な思いと作品への期待を以下のように語る。
「前作『ザワ』がすごくよかったので、嬉しさと同時に、それを超えられるのかと、期待と不安、両方の思いがあります。高橋ヒロシ先生が近年、『クローズ』のスピンオフ作品を多く作られていて、いい意味で放任主義になってきている感じがあると思うんです。花木九里虎の中学時代を描いた鈴木リュータ先生の『WORST外伝 グリコ』など、原作とは全くテイストが違う荒唐無稽な切り口で自由に書かせているというか。スピンオフドラマ『6 from HiGH&LOW THE WORST』は人情を中心に描いていて、高橋ヒロシ先生の漫画寄りに感じましたが、今回は前作以上に『ハイロー』色が強い作品になるんじゃないかなと期待してます。『ハイロー』シリーズの魅力は、これまでの映画にはなかった、ある種の“荒唐無稽さ”にあります。500人ぐらいの人数が集まって喧嘩するなんて、『ハイロー』に出会うまでは観たことがありませんでした。『ザワ』はとても面白かったのですが、完全新作なのでどうしても新しい設定の解説など、説明しないといけないことも多くあって、尺が足りていない感を少し感じてしまいました。でも、シリーズ2作目ということで、観客も“分かっている”前提で物語を追うことができる。だからこそ、前作以上の“無茶苦茶な戦い”も許されるんじゃないかと。アクション監督の大内監督が続投されるようなので、どんなアクションシーンを見せてくれるのか非常に楽しみですね」
続編では、鬼邪高に転入してきた花岡楓士雄(川村壱馬/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)やその親友・高城司(吉野北人/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)ら鬼邪高校全日制のメンバー計10名に、鳳仙学園の“鳳仙四天王”が前作から続投。また、『6 from HiGH&LOW THE WORST』で楓士雄と激闘を繰り広げた、希望ヶ丘団地出身の基晃(森崎ウィン)も今作で映画に初登場する。鬼邪高を狙う新たな高校や新キャラクターの登場も予定されている本作。加藤氏は、新作で注目したいキャラクターについて、意外な人物の名前を挙げる。
「『ザワ』では、鳳仙四天王がすごくいい味を出していたので、また活躍させてあげてほしいですね。それと個人的には、西川泰志(佐藤流司)&横山清史(うえきやサトシ)のヤスキヨ一派が好きなので、あの2人にもっと光が当たってほしい。いつものことなんですが、前回は新キャラが多すぎて、自己紹介でいっぱいいっぱいだったので。それでも、わずかな出番で、彼らは強い印象を残してくれていました。特にうえきやサトシさんは、『ハイロー』の世界観の中で、ある種コミカルな、ひとりだけちょっと違う立ち位置にいるビジュアルを持ってる人なので、この人がどう伸びるかには期待したいです。メンバーが多いので、さらに新しい人が加わったらどうなるんだとも思いますが、そこは信じたいですね」