『恋です!』杉咲花×杉野遥亮はこのまま別れてしまうのか? 最終回はユキコと森生の1年後に

 ただ、少しの歪みで離れるような2人ではない。そう信じたかったが、ユキコは森生に別れを切り出してしまう。幸せになってほしいと思うから、鹿児島に行ってほしい。森生の前では涙を見せず、“嫌われ者”に徹するユキコの姿は、本当に苦しかった。最終回では、この日から1年後の世界が描かれるようだが、2人はどうなっているのだろうか。

 『恋です!』では毎回、盲目の漫談家・濱田祐太郎が“案内人”として登場し、当事者ならではのリアルな悩みを教えてくれる。今回語られたのは、電車のホームでの注意事項。人にぶつかったことで、点字ブロックを見失った青野(細田佳央太)は、あやうくホームに転落しかけた。緋山が危険を察知したから、危機一髪で助かったものの、あと一歩遅かったら命はなかったかもしれない。視覚障害者にとって、ホームドアのない駅は、ホームドアのない駅のホームは、“欄干のない橋”(※柵や手すりがない橋)を渡っているのと同じ感覚だそうだ。ホームドアを設置している駅が増えつつあるが、まだまだ普及されていないところも多い。白杖を持っている人が、ホームに落ちそうな位置にいたら、「危ないですよ」と声をかける。そして、危機的状況に陥った時には、非常ボタンを押すことを心に留めておこう。

 『恋です!』は、ユキコと森生の恋路以外にも、こういった解説があるのが素敵だ。ドラマは、来週で最終回を迎えてしまうが、今後も知る機会を増やしていきたいと思う。

■放送情報
『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:杉咲花、杉野遥亮、鈴木伸之、奈緒、岸谷五朗、田辺桃子、細田佳央太、戸塚純貴、ファーストサマーウイカ、堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、生見愛瑠
原作:『ヤンキー君と白杖ガール』(うおやま/KADOKAWA)
脚本:松田裕子
演出:内田秀実、狩山俊輔
主題歌:「こたえあわせ」JUJU(ソニー・ミュージックレーベルズ)
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:森雅弘、小田玲奈、鈴木香織(AX-ON)
(c)日本テレビ

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