インドの家父長制とミソジニー描く 『グレート・インディアン・キッチン』2022年1月公開
インド映画『グレート・インディアン・キッチン』が2022年1月21日より新宿ピカデリーほかにて全国順次公開されることが決定した。
本作は、ありふれた家事労働の描写を通して、インドのミドルクラスを中心に根強く残る家父長制とミソジニー(女性嫌悪)を描いた、グルメ番組のように始まり、
やがて家族制度の暗部に切り込んでいくホームドラマ。
ケーララ州北部のカリカットの町で、高位カーストの男女がお見合いで結婚する。夫は由緒ある家柄の出で、伝統的な邸宅に暮らしている。中東育ちでモダンな生活様式に馴染んだ妻は、夫とその両親とが同居する婚家に入るが、台所と寝室で男たちに奉仕するだけの生活に疑問を持ち始める。
2021年1月、コロナ禍のインドの配信サービスでオンラインで公開された本作。インドの南西の端にあるケーララ州の公用語マラヤーラム語で作られ、当初観客として見込まれていたのは、そのマラヤーラム語話者の約3480万人だった。しかし、公開後間もなく主に女性の観客の間で評判となり、アクセス集中のため配信サイトのサーバが数日間ダウンするほどの事態に。その後、インドのAmazonプライム・ビデオによる配信も2カ月後にスタートし、上海国際映画祭をはじめとする国内外の映画祭への出品にもつながっていった。なお日本では、東京・大阪ほかでSPACEBOXが主催・開催した「インディアンムービーウィーク2021パート1」と「パート2」で上映された。
あわせて日本版ポスタービジュアルも公開されている。
■公開情報
『グレート・インディアン・キッチン』
2022年1月21日(金)より、新宿ピカデリーほかにて全国順次公開
監督:ジヨー・ベービ
出演:ニミシャ・サジャヤン、スラージ・ヴェニャーラムード
配給:SPACEBOX
原題:The Great Indian Kitchen/2021年/マラヤーラム語/シネスコ/5.1ch/100分
(c)Cinema Cooks (c)Mankind Cinemas (c)Symmetry Cinemas
公式サイト:tgik-movie.jp
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