西田尚美、『カムカム』現場の雰囲気を語る 「本当にあたたかくて家族の様」

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。安子(上白石萌音)の母・小しず役の西田尚美よりコメントが寄せられた。

 本作は、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く物語。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちの日常に寄り添っていく。

 西田は連続テレビ小説には『マッサン』に出演。そのときは主人公の姉役だったこともあり、「『いつか“朝ドラ”でお母さん役ができたらいいな』と思っていたところに、今回、母親役をいただいてとてもうれしかったです」と待望の母親役だったと語る。また、本作の舞台が地元に近いこともあり、「再びの大阪放送局の制作でスタッフさんとも再会ができ、しかも出身地である広島県福山市のすぐ隣の岡山県が舞台なので、ワクワクした気持ちでいっぱいになりました」と願ってもない出演だったことを明かした。

 演じる小しずについては、「小しずさんは、すごく優しいお母さんだと思います。控えめで、家族に寄り添っていて、『なんてできた人なんだ!』と感心しきりです。控えつつも芯が強い人。そして子どものこと、家族のことをとても大事にしています。算太(濱田岳)は初めての子なので、多分あの性格もひっくるめて好きなんだと思います。算太も安子も天真らんまんでのびのび育っていて、家族のムードメーカー的な存在です。小しずさんはそれをいつも見守っていて、あまり制限や束縛をせずに、のびのびと子どもたちがやりたいことをやらせてあげるタイプのお母さんという印象です」とコメント。また、夫・金太役の甲本雅裕とは別作品でも夫婦役を演じていたこともあり、「気負うこともなく安心して撮影ができました。そして今回は、今まで演じたことのない新しい夫婦の雰囲気なので新鮮です」と語った。

 撮影現場については、「コロナ禍でなかなかコミュニケーションを取りにくいですが、セットの中にある通称『たまり』でソーシャル ディスタンスを保ちつつマスク姿でしたが、みんなとコミュニケーションを取れたことがすごく幸せでした。いきなりセットに入って撮影を始めるのと、その前に他愛のない話をして場を温めておくのとではやはり違います。『たまり』での待ち時間、家族や職人さんたちとの会話が食事のシーンなどにも活かされています。橘家では、皆で食卓を囲んでいる画が度々出て来ます。それは本当にあたたかくて、いつも皆で笑っていて家族の様でした」と橘家の滲み出る雰囲気の良さの理由を明かした。

 最後に視聴者に向けて、「ピュアでまっすぐな作品です。きっと、小しずさんみたいな人もいたと思いますし、このような家族や経験をした方たちがいたんじゃないかと思います。日々の暮らしのどこにでも転がっている、片隅にあるものをすくい上げているような、そんなお話です。毎朝ちょっと心がホッとしたり、一日が笑って始められるようなドラマです。撮影現場も一日を始めるにふさわしい、とてもあたたかいものになっているので、ぜひその温度を感じてもらえたらと思います。あと、和菓子も食べたくなるはずです(笑) 」とメッセージを送った。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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