『クライ・マッチョ』クリント・イーストウッド監督からコメント到着 特別映像も

 2022年1月14日公開のクリント・イーストウッド監督最新作『クライ・マッチョ』。10月30日に開幕された第34回東京国際映画祭でオープニング作品として上映されるに当たって、監督・主演のイーストウッドからコメントが到着。あわせて、同映画祭で初公開された監督デビュー50周年を記念する特別映像が公開された。

 イーストウッドの監督デビューから50年、40作目となるアニバーサリー作品でもある本作は、イーストウッドが監督・主演を兼任。40年前から検討されていた原作の映画化に、イーストウッドが満を持して向き合った。落ちぶれた元ロデオスターのマイク・ミロ(クリント・イーストウッド)と、少年ラフォ(エドゥアルド・ミネット)の出会いを通して、本当の強さの意味を問う。

映画『クライ・マッチョ』50周年記念特別映像

 イーストウッドからのコメントでは、オープニング作品選出の喜びとセレモニーに参加できない悔しさをにじませる内容につづき、「この映画を通して、私が信じる"本当の強さ"を感じてもらえると嬉しいです」「『クライ・マッチョ』はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています」と作品に込めたメッセージが語られている。

 特別映像では、『アウトロー』『許されざる者』『ダーティファイター』など、イースウッド監督作品の名シーンでその軌跡を振り返る。「イーストウッドはアメリカンヒーローの神髄。私たちが在りたいと思う人物像だ」と語るのはプロデューサーのアルバート・S・ラディ。続いて、『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』『ヒアアフター』などを製作したスティーヴン・スピルバーグが「クリントはアメリカを象徴する監督だ」とコメントを寄せる。メル・ギブソンは「アメリカの琴線に触れる感情を描く。アメリカの心と通じている」と、その演出力と演技力の双方を称賛。そして、アカデミー賞4部門に輝いた『ミリオンダラー・ベイビー』で主演女優賞を受けたヒラリー・スワンクが「長年の経験から直感を信じて映画をつくる」と続ける。

 製作のティム・ムーアは、イーストウッドから『クライ・マッチョ』の脚本があると伝えられた。主人公のマイクは、元ロデオスターで本物のカウボーイを体現するイーストウッドらしい役に。さらにムーアは、本作では「人間関係のきらめきも描かれる」というコメントともに、マイクが旅の途中で食堂を営む女性マルタと出会い、踊るシーンが映し出されている。ダンスシーンが印象的だ。

 最後にムーアは、『クライ・マッチョ』は、「とても感動的で、イーストウッド映画で見られる“象徴的な瞬間”が含まれている」「彼には夕日に向かって、馬に乗って行ってほしいと思う」とコメントを寄せている。

 イーストウッドからのコメント全文は、以下の通り。

クリント・イーストウッド コメント

日本の皆さんへ
最新作『クライ・マッチョ』が、第34回東京国際映画祭オープニング作品に選ばれたことをとても光栄に思います。
本当にオープニングセレモニーに参加したかったです。この映画を通して、私が信じる"本当の強さ"を感じてもらえると嬉しいです。
『クライ・マッチョ』はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています。
どうぞ楽しんでご覧ください。

■公開情報
『クライ・マッチョ』
2022年1月14日(金)全国公開
監督・主演・製作:クリント・イーストウッド
原作:N・リチャード・ナッシュ『CRY MACHO』
脚本:ニック・シェンク、N・リチャード・ナッシュ
製作:アルバート・S・ルディ、ティム・ムーア、ジェシカ・マイヤー
出演:クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット、ナタリア・トラヴェン、ドワイト・ヨアカム、フェルナンダ・ウレホラ
配給:ワーナー・ブラザース
(c)2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
公式サイト:crymacho-movie.jp

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