『海街チャチャチャ』でシン・ミナにハマった人におすすめ ロスに効く出演ドラマ3選

 暑さが残る気怠い季節から始まり、肌寒くなった今日まで私たちの心をヒーリングしてくれた『海街チャチャチャ』。Netflixで連日上位をキープしていたのは、キム・ソンホ演じるホン班長をはじめコンジンに暮らす人たち、そこに広がる海の景色、波の音や鳥の鳴き声までも心地よい余韻を残してくれたから。なかでも、ユン・ヘジン役を務めたシン・ミナの笑顔に毎週心を癒された人も多かったのではないだろうか。そこで、2001年に俳優デビューした芸歴20年以上のベテラン俳優でもあるシン・ミナの魅力を振り返っていきたい。

 シン・ミナの魅力を一から知るなら『僕の彼女は九尾狐』(2010年)は外せない。本作で、SBS演技大賞 最優秀女優賞、トップ10スター賞、ベストカップル賞を受賞し、広く認知されるきっかけとなったからだ。当時大ヒットした『美男ですね』(2009年)の脚本家ホン姉妹が担当し、2010年代の韓国ドラマを代表する“純愛物語”である。

 第1話の冒頭から視聴者を釘付けにするのは、空から舞い降りた天使のような長い黒髪の白いワンピースを着た女性。この女性がシン・ミナで、人間に化けた九尾狐(ク・ミホ)を演じている。アクションスターを夢見る大学生チャ・テウン(イ・スンギ)が、500年以上閉じ込められていた九尾狐の封印を解いてしまい、解放された九尾狐は人間のク・ミホと化し、利害一致した二人が100日間カップルとして過ごすファンタジー・ラブコメディだ。

 『海街チャチャチャ』のユン・ヘジンと同じように、彼女の笑顔は一瞬にして人の心を掴み、恋人のように次に会える日が待ち遠しくなる。それがヒロインであり、シン・ミナなのだ。

 続く『オー・マイ・ビーナス』(2015年)では、胸キュン必至の甘いシーンから愛を叫ぶ切ないシーンまでバランスよく描かれている王道のラブコメディ。ヒロイン役のシン・ミナは、チャームポイントの“えくぼ”が埋もれてしまうほど激太りした主人公のカン・ジュウンを特殊メイクで挑み、本作でもKBS演技大賞 優秀女優賞、ベストカップル賞を受賞している。

 高校時代のジュウンは、正義感あふれる性格と誰もが振り返る美貌で“大邱のビーナス”と呼ばれていた。時は流れ、夢を叶えて弁護士になったジュウンだが、仕事のストレスから激太りしてしまい、高校生時代から付き合っていた恋人に15年記念日の当日に振られてしまう。そんな中、出張中の飛行機の中で倒れてしまったジュウンを助けたのが、世界的に活躍するトレーナーのキム・ヨンホ(ソ・ジソブ)。この出会いで、ジュウンのダイエットストーリーとラブストーリーが同時に幕開けとなる。誰もが笑顔で終われる作品なので、最後までビーナスを貫くジュウンとセクシーてんこ盛りと呼ばれるヨンホの恋物語を心置きなく見届けることができるだろう。

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