乃木坂46 山下美月、“あざとい”イメージへの本音と芝居への意識の変化 「自分の中での芯」
秋元康が企画・原作、濱田岳が主演を務めるドラマ『じゃない方の彼女』が毎週月曜23時6分よりテレビ東京系で放送中だ。平凡ながらも真面目に生きてきた男性と、妻“じゃない方の彼女”との関係性を描いた“不倫コメディ”となる本作。
濱田演じる特別目立つことのない真面目な大学准教授・小谷雅也を魅了する天然魔性系女子大生・野々山怜子を演じるのは、『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』(テレビ東京系)や『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)内の「あざと連ドラ」などでも男性を魅了するキャラクターを演じてきた、乃木坂46の山下美月。“天然魔性系”の役作りや、最近変化したという芝居に対する考え方について語ってもらった。【インタビューの最後には、コメント動画&サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「繋がりの大事さはものすごく実感しています」
ーー山下さんが演じる野々山怜子は“天然魔性系”な魅力を持つ女子大生”という役どころです。
山下美月(以下、山下):実際にいそうでいなさそうな感じの女の子だなと思います。年齢的にも自分自身と近いですし、心理学部心理学科の女子大生という設定なのですが、私自身、高校時代は心理学部志望だったこともあり、重なる部分も多いですね。
ーー“天然魔性系”で、いろんな人を虜にしてしまうという部分は、わりとアイドルと近い部分もありますよね。
山下:でも、アイドルはわりと意識してやっているところもあるんですけど、怜子ちゃんの場合は狙ってやっているわけではなくて、彼女自身の素質としてそういう部分があるんですよね。大学生活の日常の中で、彼女の魔性的な魅力がポロッと出ちゃうようなイメージだったので、どう演じようか悩んで、いろんな作品を観て研究しました。
ーーちなみにどういう作品をご覧になったんですか?
山下:最初にこの作品のお話をいただいたとき、「大まかには不倫もの」と聞いていたので、不倫もののドラマを片っ端から観ました。そういう作品って、「わ、この人やるな~」っていう女性が絶対に1人は出てくるんですよ(笑)。そういう女性の仕草だったり、普通の友達に対する喋り方と狙っている異性に対する喋り方の違いなどを細かく見て研究しました。そこに、怜子ちゃん自身のナチュラルさや年相応の若さなどのバランスも考えながら役作りをしていきました。
ーー山下さんといえば、大きな話題となった『あざとくて何が悪いの?』内の「あざと連ドラ」で“あざとい”イメージが広まった印象なのですが、今回の怜子もどこか「あざと連ドラ」で演じた女子大生・さくらに通じるものがありますよね。
山下:そうですね。「あざと連ドラ」もそうですし、以前テレ東さんでやらせていただいた『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』で演じたマイも男性を翻弄するキャラクターだったので、「“あざとい”イメージが強い」といろんな方に言われます(笑)。初対面の方からも「あざとい印象でした」と言われることが多いので、役のインパクトはやっぱりすごいなと思いますね。今までやってきたことの積み重ねで今回も怜子役をやらせていただけることになったと思うので、そういう繋がりの大事さはものすごく実感しています。
ーーそういうイメージで見られるのって、正直マイナスな要素も少なからずある気がするのですが、そこは気にならないですか?
山下:たまに「大丈夫かな……」と思うこともありましたし、役としてではなく“山下美月”としてそういうものを求められると、ちょっと躊躇してしまうこともありました。でも、そういうことも、お芝居だったり役と捉えてやってみればいいのかなと考えたら、すごく気持ちが楽になったんです。そういう考え方をするようになってからは結構意識が変わりましたね。