マーク・ラファロが巨大企業に立ち向かう 『ダーク・ウォーターズ』予告編公開
12月17日より全国公開されるマーク・ラファロ主演映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』の予告編が公開された。
『キャロル』『ワンダーストラック』のトッド・ヘインズが監督を務めた本作は、巨大企業の隠蔽を暴き、立ち向かった一人の弁護士に光をあてた物語。マーベル・シネマティック・ユニバースのハルク/ブルース・バナー役で知られるラファロのほか、アン・ハサウェイ、ティム・ロビンス、ビル・プルマンらが出演する。
1998年オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットが、思いがけない調査依頼を受ける。ウェストバージニア州パーカーズバーグで農場を営むウィルバー・テナントは、大手化学メーカー、デュポン社の工場からの廃棄物によって土地を汚され、190頭もの牛を病死させられたというのだ。さしたる確信もなく、廃棄物に関する資料開示を裁判所に求めたロブは“PFOA”という謎めいたワードを調べたことをきっかけに、事態の深刻さに気づき始める。デュポンは発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流してきたのだ。やがてロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏みきる。しかし強大な権力と資金力を誇る巨大企業との法廷闘争は、真実を追い求めるロブを窮地に陥れていくのだった……。
予告編は、“これはあなたにも起こりうる物語”というナレーションとともに映像は始まり、ラファロ演じる弁護士ロブ・ビロットの巨大企業デュポン社を相手にした、長く果てのない闘いの断片が描かれている。
ロブを訪ねてきた農場主が持ってきたビデオテープには、巨大企業が隠し続けてきた水質汚染の実態が生々しく記録されていた。企業側の弁護士であるロブが踏み込む問題ではないが、そのビデオを確認したロブはウェストバージニア州へ向かう。「汚染された水を飲んだら?」「タイヤを食べるのと同じだ」という衝撃的な返答に、ことの重大さに気づいたロブは、無謀にも巨大企業デュポン社を訴えることを決意。そして、調査していく中で明らかになっていく原因不明の不調“テフロン風邪”や、立て続けに生まれる顔面奇形の子供……。これもまた水質汚染が原因なのか。「科学者も政府も抱え込まれている」と隠蔽された真実を徹底的に追い求めるロブ。しかし、突然痙攣して倒れるその姿から、あまりにも過酷な道程が垣間見える。さらに「彼は負けない」と力強く答える妻役のハサウェイの姿や、「奴らは人としてやってはいけないことをした。許してはならん!」と声を荒げるロビンスの姿も。「みんなの未来を守りたい」という不屈の信念が、徐々に巨大企業を追い込んでいるようにも見えるが、果たして……。
■公開情報
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』
12月17日(金)TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開
出演:マーク・ラファロ、アン・ハサウェイ、ティム・ロビンス、ビル・キャンプ、ヴィクター・ガーバー、ビル・プルマン
監督:トッド・ヘインズ
配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ
2019年/アメリカ/英語/126分/ドルビーデジタル/カラー/スコープ/原題:Dark Waters/G/字幕翻訳:橋本裕充
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公式サイト:dw-movie.jp