作間龍斗が山田杏奈&芋生悠の撮影を見学 『ひらいて』現場で見せた芝居に対する貪欲さ

 10月22日に公開される山田杏奈主演映画『ひらいて』より、作間龍斗演じる“たとえ”の新場面写真が公開された。

 2001年に『インストール』で文藝賞受賞、早稲田大学在学中の2004年に『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞したほか、『勝手にふるえてろ』や『私をくいとめて』など映画化も続く綿谷りさ。本作は、高校生による三角関係を描いた綿谷の小説『ひらいて』を、『なっちゃんはまだ新宿』の首藤凜が脚本・監督して映画化したラブストーリー。

 高校3年生で成績優秀、明るくて校内では人気者の主人公・木村愛を演じるのは山田杏奈。愛が恋するクラスに馴染めない少年・西村たとえを、ジャニーズJr.内グループHiHi Jetsメンバーの作間が演じる。そして、愛の同級生であり、たとえの秘密の恋人・新藤美雪役には、『ソワレ』『HOKUSAI』の芋生悠が抜擢された。そのほか、山本浩司、河井青葉、木下あかり、板谷由夏、田中美佐子、萩原聖人が出演する。

 本日9月30日、西村たとえを演じた作間の19歳の誕生日を記念して新場面写真が公開。教室では目立たない存在のたとえだが、儚げで優しい雰囲気の横顔が切り取られている。

 本編の序盤にある、施錠されている深夜の学校に愛が忍び込むというシーンでは、愛はある強い動機を持って、開かない柵をよじ登ったり、窓枠を歩いたりとイタズラの範疇を超えた危険な行動に出るのだが、そんなシーンの撮影の際、作間は自分の出演シーンが終わっているのにもかかわらず見学を直訴。首藤監督から「愛はこのくらいの暴力性でくるから」と説明を受け、最後まで真剣に山田の演技を見つめ続けていた。そんな作間に首藤監督は「彼なりに何かを感じ取って、その後のたとえとしての気持ちを作ってくれたように思います」と語る。この日に限らず、作間は自分の撮影が終わっても山田と芋生の撮影を残って見学し、芝居に対する貪欲さを感じさせた。

 また、穏やかで決して本心を見せなかったたとえが、初めて愛に対して激しい言葉を発し意外な行動に出るシーンでは、初めて作間自ら、たとえの演じ方について自分の意見を監督に提案したという。「私のイメージではもっと突き放す感じだったんですが、作間さんはこれはちょっと言えないと。でも愛に対して同情というか、“この人かわいそうだな”って気持ちを持てたら言えると思いますとおっしゃるので、実際リハーサルでやってみたら、私が思っていたよりも良かったんです。これはたとえの優しさなんだと、私自身発見できたところがありました」と監督は作間の役作りとその演技を絶賛した。

■公開情報
『ひらいて』
10月22日(金)全国ロードショー
出演:山田杏奈、作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、芋生悠、山本浩司、河井青葉、木下あかり、板谷由夏、田中美佐子、萩原聖人
監督・脚本:首藤凜
原作・綿矢りさ『ひらいて』(新潮社文庫刊)
制作プロダクション:テレビマンユニオン 
製作:「ひらいて」製作委員会 
配給:ショウゲート
(c)綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会
公式サイト:hiraite-movie.com 
公式Twitter:@hiraite_movie

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