Netflixでドキュメンタリーも配信 現在のブリトニー・スピアーズを取り巻く問題とは
9月28日からNetflixオリジナルドキュメンタリー『ブリトニー対スピアーズ -後見人裁判の行方-』が配信される。
本作は、ブリトニー・スピアーズの後見人制度をめぐる騒動を追ったドキュメンタリーだ。今年2月には、同じ題材で米ニューヨーク・タイムズ誌の取材に基づいたドキュメンタリー『Framing Britney Spears(原題)』が米Huluで配信され、その壮絶な内容が話題となった。後見人制度とは、なんらかの事情により当人が自分に関する重要な決定を下せないと裁判所が判断したとき、財産や法的な管理を別の人に任せるというもの。2008年からの13年間、ブリトニーの父ジェイミー・スピアーズが彼女の後見人を務めてきた。しかし数年前から、彼女は父を後見人から解任することを望み、今年6月23日にロサンゼルス郡上級裁判所で行われた審問で、初めて自らその実態を語った。そこからこの問題はさらに大きな注目を集め、ここ数ヶ月、彼女に関するさまざまなニュースが世界を駆け巡っている。今回は、そんなブリトニー・スピアーズを取り巻く現在の状況をまとめて紹介していこう。
ブリトニー・スピアーズが後見人制度下に置かれるまで
1998年、当時16歳だったブリトニーは『ベイビー・ワン・モア・タイム』でデビューした。この曲は全世界で915万枚の売り上げを記録。その後も『ウップス!…アイ・ディド・イット・アゲイン』(2000年)や『トキシック』(2004年)など、次々とヒットを飛ばし、またたく間にポップ界のスターになる。しかしその私生活は波乱万丈で、1999年頃から交際していたジャスティン・ティンバーレイクとは2002年に破局。2004年には酔った勢いで幼なじみとラスベガスで結婚し、すぐに婚姻無効を申請するという騒動を起こした。その直後、ダンサーのケヴィン・フェダーラインと結婚し2児の母となるが、2006年に離婚。当初は共同親権を保有していたものの、2007年ごろから彼女の“奇行”が目立つようになり、親権を剥奪されてしまう。今のようにメンタルヘルスケアの重要性が浸透していなかった2000年代、精神的に不安定になっていたブリトニーは、マスコミの格好の標的となってしまった。2008年初頭、彼女は「自身もしくは他の人たちに危険を及ぼす可能性がある」としてUCLA病院の精神病棟に入院。そして退院時、父ジェイミーがブリトニーの後見人となる。