古田新太、松坂桃李の苦しみの先に待つものとは? 『空白』が描く本当に失うこと

 映画では2月に『あの頃。』、5月には『いのちの停車場』、8月には『孤狼の血 LEVEL2』、そして4月から6月にかけて『今ここにある危機とぼくの好感度について』(NHK総合)、『あのときキスしておけば』と2021年、出演作が途切れない松坂さん。

 時に迫力のある作品や青春ドラマで楽しませ、主人公として物語の中で生きるその姿からは、色んなことを教えてくれたり、考えるきっかけを与えてくれる。映画ライターのSYOさんが以前、松坂さんについて語られている通り、次は作品を通して何を世の中に訴えてくれるんだろうとワクワクさせてくれる俳優さんの一人です。『空白』もまた、これまでの彼の出演作を一つでも観ている映画・ドラマファンを裏切らない作品です。

松坂桃李の作品選びの上手さ 『今ここにある危機とぼくの好感度について』を総括!

 スクリーンの前に座ると、古田さんと松坂さん、そして藤原季節さん、趣里さんはじめとする父親・充と対峙する俳優陣の感情のぶつけ合いから、彼らが抱える本当の悲しみを目の当たりにするでしょう。“空白”を抱える彼らの葛藤を見守っていただきたいです。

※吉田恵輔の「吉」は「つちよし」が正式表記。

■公開情報
『空白』
全国公開中
出演:古田新太、松坂桃李、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、片岡礼子、寺島しのぶ
監督・脚本:吉田恵輔
音楽:世部裕子
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
制作プロダクション:スターサンズ
撮影協力:蒲郡市
配給:スターサンズ/KADOKAWA
製作:2021『空白』製作委員会
(c)2021『空白』製作委員会
公式サイト:kuhaku-movie.com

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