千葉雄大、寂しさからぬいぐるみだらけ? “あざとかわいい”止められないことを明かす

 初の漫画原作作品に挑戦した沖田監督。「この本のユーモア、優しい……懐の深いところをなんとか映画に持ち込めないかなと。田島先生の世界観を映画にもってきたいなと思いを込めていました」と作品に対する愛を語った。

 また、美波、もじくん、明大の3人が揃うシーンについて、上白石は「お二人が本当の兄弟みたいに思えてきて」と、細田と千葉の動きがシンクロしていたシーンを挙げ、心のつながりを感じたと語れば、「お兄ちゃんが合わせてくれたような感覚」と細田。千葉も「いやいやもう僕は……弟が合わせてくれた感覚」と“兄弟”愛を滲ませた。

千葉雄大

 続いて映画のテーマにちなんで、普段生活をする上でわかってはいるけれど分かってあげない=止められないことについて質問が及ぶと、千葉は「タイトルにちなんでっていうのは久しぶりで、大喜利心がワクワクします(笑)」頬を緩ませた。

 「僕も32歳なんですけど、歳を重ねてくるとぬいぐるみと距離が出来てくるじゃないですか」と前置きし、「引っ越してきたときに、ちょっと大人の部屋を目指そうと、そういうものとさよならしたんですけど。でもやっぱり寂しくって、気づいたらベッド上がぬいぐるみだらけになって」と告白。「で、まぁこういうこと言うとまた『千葉くんかわいこぶってる』みたいな、あざとかわいいみたいに言われるんですけど(笑)。そういういうのはもうわかってあげない! ってくらい落ち着く」とポケモンやポムポムプリンなどのぬいぐるみがあると明かすなど、終始和やかなムードでトークが続いた。

 ここで原作者の田島から手書きの手紙のサプライズ。スクリーンに映し出されると感慨深げに眺めていた。

沖田修一監督

 最後に、細田は「夏の思い出して」と語れば、千葉も登場人物の関係で好きな関係性があるとして、「もしできれば、その温かさみたいなのを自分から別の人に投げてあげてほしい」と語り、「お父さんと最近連絡とってなかったからとってみようとか、ほんの些細なことでいいとおもうんですけど、そういうことをしていただけたら映画の作品以上いそこに素敵なつながりが生まれると思う」と提案した。

 上白石は、心から大切な映画がみなさんに観ていただける日がきて幸せに思っています」と語り、昨晩は興奮して原作と台本を読み返したと明かし、「この日を心待ちにしていたんだなっていう気持ちと、この作品が自分の中でこんなにも大切で心の大きいところを占めていたんだなって改めて感じました。大切な作品がみなさんにとっても大切な作品になるといいな」と語った。最後に沖田監督は「愛され続ける映画になったいいな」と思いを伝え、「思うようににかない夏だったりするんで、この映画で少しでも夏の気分を味わってもらえれば。誰かの夏におススメしてください」と、1年越しの公開を噛みしめていた。

■公開情報
『子供はわかってあげない』
全国公開中
出演:上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、古舘寛治、斉藤由貴、豊川悦司
監督:沖田修一
脚本:ふじきみつ彦、沖田修一
音楽:牛尾憲輔
原作:田島列島『子供はわかってあげない』(講談社モーニングKC刊)
企画・製作幹事:アミューズ
配給:日活
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
(c)2020「子供はわかってあげない」製作委員会(c)田島列島/講談社
公式サイト:agenai-movie.jp
公式Twitter:@agenai_movie

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