高橋一生主演『岸辺露伴は動かない』新作が12月放送決定 ゲストに笠松将、内田理央ら

 高橋一生主演ドラマ『岸辺露伴は動かない』の新作(第4話〜第6話)が、12月にNHK総合にて放送されることが決定。あわせて、演出を務める渡辺一貴のコメントが公開された。

 本作は、荒木飛呂彦原作の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズから派生した『岸辺露伴は動かない』シリーズを実写化したミステリードラマ。相手を本にして、生い立ちや秘密を読み、さらに指示を書き込むこともできる力“ヘブンズ・ドアー”。そんな特殊能力を備えた漫画家・岸辺露伴が、遭遇する奇怪な事件や不可思議な現象に、女性編集者・泉京香と立ち向かう。

 2020年12月に放送された第1話〜第3話は大きな反響を呼び、視聴者からの熱い声を受け、第4話〜第6話の製作が決定した。

 主人公・露伴役を高橋、泉京香役を飯豊まりえが続投するほか、第4話ゲストに笠松将、第5話ゲストに市川猿之助、第6話ゲストに内田理央が名を連ねた。

 情報発表にともない公開された演出・渡辺のコメントは、第1弾の撮影舞台裏を綴ったもの。

本物の“本”を貼り付けたヘブンズ・ドアー

 作品作りのテーマのひとつが“手作り”だったそうで、「できるだけ“シンプル”に、“アナログ”感覚で、“肌触り”のある表現を追求しようというのが合言葉でした。 本物の“本”を出演者の皆さんの顔に貼り付けた“ヘブンズ・ドアー”はその代表的なもの。 それぞれのキャラクターに合わせた紙質やフォント、文体を選ぶ。アップにならない部分にも彼らの人生や記憶 を反映した言葉を丁寧に記していく。1話の冒頭だけに登場する泥棒たちにも、それぞれの人生があります。アップになる箇所は少ないですが、2人が歩んできた歴史はヘブンズ・ドアーに凝縮されています。まさに“大切なのはリアリティ”。露伴先生の理想を求めて、私たちのトライも続きました」と製作の意図を明かす。

 また、森山未來演じる志士十五が登場する第2話「くしゃがら」では、喉の奥にうごめく“不気味な黒い物体”を、CGではなく“実物”で表現。実際の喉の写真をモデルにして大きな喉の模型を作り、その中に黒い塊を入れて紐や棒で操るというアナログに徹した作業で表現した。

 特殊造型の梅沢壮一の指揮と共に演出部総出で操ったそうで、「『右の黒い塊! 前後の動きを大きく!』『左はもう少しうねるように!』『舌のローション、もうちょっと足そう!』『もっとくしゃがらっぽく!』『「くしゃがらっぽく」って何?』『我々は今、なにをやっているのだろう』などと疑問を感じることなく(たぶん)、ひたすら理想の『黒い物体の動き』を追い求めた2020年の夏でした」と振り返っている。

 渡辺は第2弾製作決定に際して、「視聴者の皆さんの後押しがあったからこそ実現できた第2弾。もう一度『岸辺露伴の世界』に入門できること、本当に感謝しております。新作でもシンプル&手作り&アナログな心意気は変わりません! ただいま絶賛準備中です。どうぞご期待ください!」とコメントを寄せた。

■放送情報
『岸辺露伴は動かない』
NHK総合にて、第4話〜第6話12月放送予定
出演:高橋一生、飯豊まりえ
第4話ゲスト:笠松将
第5話ゲスト:市川猿之助
第6話ゲスト:内田理央
原作:荒木飛呂彦『岸辺露伴は動かない』
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔
演出:渡辺一貴
人物デザイン監修:柘植伊佐夫
制作統括:鈴木貴靖、土橋圭介、平賀大介
制 作:NHK エンタープライズ
制作・著作:NHK、ピクス
(c)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
(c)NHK・PICS

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