『ボクの殺意が恋をした』物語を動かす中川大志の恋心 田中みな実、水野美紀には黒幕説?
「必ず俺の手で殺してやる……そう思ってたはずなのに」
暗殺ターゲットの女・鳴宮美月(新木優子)が、初恋の“葵ちゃん”だったことを確信した男虎柊(中川大志)は、彼女を殺すことにためらいを覚える。だが、美月は自分が“葵ちゃん”なことを頑なに認めようとしないーー。『ボクの殺意が恋をした』(日本テレビ系)第4話は、“殺意”と“恋心”で揺れる柊の心が繊細に描かれた。
柊は、育ての親・男虎丈一郎(藤木直人)を殺した美月のことを恨んでいたはずだ。だが、彼女が初恋の相手だと知ってしまった以上、殺しなどするはずないと思い始める。
どうしても信じられない柊は、綿谷詩織(水野美紀)に「本当に彼女が丈さんを殺したの?」と問いかける。しかし、柊が「このままじゃ殺せない。本当のことを確かめさせてほしい」と言った瞬間、詩織は平手打ちを食らわせたのだ。
「ふざけたこと言わないで! SOS(※殺し屋組織)の情報に間違いはない!」。普段は冷静沈着な彼女が、ここまで感情的になるところに少し怪しさを感じてしまう。もちろん、恋に溺れ、甘ったれている柊への喝入れの意味もあったのかもしれない。
だが思えば、丈一郎は殺された日にデートを匂わせて出かけに行った(柊に本当のことを隠すためだったという説も考えられるが)。丈一郎と詩織は、ドラマ公式サイトの相関図で「昔ちょっといい感じ」と結ばれており、「(俺が守りたい家族のなかには)詩織ちゃんもいるって分かってる?」と言う“ちょっといい感じ”の描写もあった。
そのため、あの日詩織と会う予定だったという線は十分に考えられる。そうすれば、彼女が丈一郎の死をすぐに事故死として処理した理由も結びついてくるからだ。