『おかえりモネ』夢と現実の狭間に立つ百音 社会部記者・沢渡役の玉置玲央も初登場

 ウェザーエキスパーツを訪れた百音(清原果耶)は、偶然出くわした野坂(森田望智)と内田(清水尋也)に連れられてテレビ局へ。そこで4人目の気象予報士として、朝岡(西島秀俊)の代打でニュース番組の収録に立ち会う。東京へ来て早々、まだ面接も受けないうちからニュースの現場に飛び込んだ百音。『おかえりモネ』(NHK総合)第47話では、初めて目にする気象予報の舞台裏に新鮮な驚きを覚えた。

 第47話で新たに登場したのが、社会部記者の沢渡(玉置玲央)だ。気象庁を担当する沢渡はくだけた雰囲気で、野坂や莉子(今田美桜)に向かってあいさつ代わりに軽口をたたく。「女性の笑顔はドン引きと表裏一体って覚えてください」と野坂に釘を刺されるいかにも業界人風な沢渡だが、災害時の会見を担当するなど情報発信の要も担っている。

 ふだんなにげなく見ているお天気ニュース。その裏側は秒刻みのスケジュールで動いている。講演で抜けた朝岡の代わりに、夕方の『ニュースナイトJ』で気象コーナーを担当するのは莉子だ。ニュース原稿は出演する気象予報士が書くことになっていて、朝岡の原稿はあったが、莉子は原稿を自分で書くと言い張る。気象班のブリーフィングでは、予報士が予報のポイントについて意見を交わし、2分30秒の枠内に収まるようにリハーサルで最終確認する。

 モニター画面を見つめる百音は、気象ニュースが目の前で形になっていくのが信じられない様子だ。カメラに向かって予報を読み上げる莉子は、百音がイメージしていたお天気キャスターそのもの。食い入るように画面を見る百音は「いつも普通にテレビで見てた番組なので」と口にするのが精いっぱい。しかし、その言葉に莉子は「わかる」と理解を示す。「私も最初は『へえー!』ばっか連発してたもん。自分が伝える側になるってすごいよね」。あらためて自分が気象予報の世界に来たことを噛みしめる百音だった。

関連記事